中小企業診断士2年計画

 中小企業診断士は難関資格と言われるだけあり、試験に合格するのは簡単ではありません。

一年で合格できる人はごくわずかであり、ほとんどが二年以上かかって合格しているのが実情です。

ですから、学習を開始する時期によっては、初めから計画的に二年で合格を目指した方が有利な場合があります。

 本日は、その二年合格計画について、私の経験と試験制度の分析から導き出した効果的な戦略を提案させていたただきます。

みなさまのより良い学習計画の作成のお役に立てればと思います。

2年計画を検討すべき時期とは

一般に、中小企業診断士試験に合格するために必要な勉強時間は1000時間と言われています。

実際に私自身も1000時間以上勉強時間をかけて合格しました。

以下は「スタディング」のアプリで管理された、実際の私の学習時間です。

2017年10月から学習を開始して、2018年7月まで約500時間の学習をしています。

これ以外にもアプリを使用しない、問題集解答や過去問解答、ノートまとめなどを合わせると1000時間は学習しました。

一年合格を目指すか、二年計画にするかは、8月の一次試験までに1000時間の勉強時間が確保出来るかどうかで判断すべきでしょう。

具体的な目安としては、学習開始が3月以降になる場合は、2年計画に絞って学習した方が良いでしょう。

正直、初学者が半年間で7科目すべてに合格するのはかなり厳しいからです。

一日平均で3時間ずつ学習できたとしても、8月までの半年では約500時間ほどしか学習時間がとれません。

他の人の半分の時間で勝負するのは無謀とも思われます。

ならば、2年計画で戦略をたてて学習を進めたほうが結果的には合格率を上げられるでしょう。

それでも短期間で勝負をかけたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

2年計画の具体的な戦略

では、2年間で合格する具体的な戦略を考えていきましょう。

2年計画に絞るなら、【科目合格制度】を活用します。

科目合格制度とは

中小企業診断士試験は、科目ごとに60点以上を取れば「科目合格」となり、翌年はその科目の試験は免除になる制度があります。

これを【科目合格制度】と言います。

2年計画の戦略とは、この科目合格制度を使い2年間をかけて7科目合格を目指すというものです。

しかし、1年目から7科目すべてをがむしゃらに学習して試験を受け、落ちた科目を翌年狙う戦略は下策です。

どっちつかずの学習になり、2年戦略のメリットを活かせない可能性が高くなります。

2年計画の一年目で狙う科目は4科目だけです。

それは、『企業経営理論』、『財務会計』、『運営管理』の中小企業診断士のメインとも言える御三家科目以外の4科目です。

つまり、『経済学・経済政策』、『経営情報システム』、『経営法務』、『中小企業政策・経営』です。

御三家科目を無視するのは勇気がいりますが、実はこれが理にかなった戦略なのです。

2年計画の具体的な戦略

まず前提として、半分の学習時間で7科目の半分の科目合格を狙うのが目標になります。

そこで、どの科目をターゲットにして合格を狙うのが最も効率がよいかということになります。

ここで考えるべきは「企業経営理論」「財務会計」「運営管理」の御三家科目は二次試験で必須の科目だということです。

例えば、一年目の一次試験でこれらに合格していたとしても、翌年も二次試験対策で学習する必要があります。

ゆえに、一年目に御三家科目に絞って合格しても二年目に学習科目を減らすことができないのです。

逆に一年目に4科目に絞って合格しておけば、二年目はこの3科目に学習時間を集中することが出来ます。

また、一年目に先ほどの4科目を受験することは別の利点もあります。

それは、リスク分散を図れるということです。

中小企業診断士試験では毎年必ず、合格率の高い「アタリ科目」と極端に合格率の低い「ハズレ科目」があります。

御三家以外の4科目はこの「アタリ科目」「ハズレ科目」に当たりやすい傾向があります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

中小企業診断士一次試験難易度ランキング

また近年、一貫して低合格率の科目があります。

それは、「経営法務」です。

近年は合格率5~10%ほどのえげつない難易度です。

この科目を2年目で一発勝負にすると他3科目合格でも「経営法務」で足切りに遭う可能性が高くなってしまいます。

1年目で合格出来なくても2年目もあればどちらかで合格できる可能性が高まります。

以上の理由から、2年計画にするならば、腹をくくって4科目に絞るべきなのです。

2年計画におすすめな通信講座

学習は通信講座がおすすめです。

予備校通学も良いのですが、以下の点でおすすめしにくいのです。

① 予備校は2年計画を認めてくれない(自分のペースで学習できない)

② 二年間通い続けるのは金銭的にも時間的にもかなり負担

よって、自分の仕事や家庭などのライフワークバランスを保ちながら2年計画を遂行するなら通信講座が適しているのです。

それでは、どんな通信講座がおすすめなのでしょうか。

今回は各社から私が2年計画におすすめな通信講座をいくつか紹介いたします。

おすすめスタディング『中小企業診断士 1次2次合格コース[2020+2021年度試験対応]』

おすすめ診断士ゼミナール『一次二次試験プレミアムフルコース』

おすすめクレアール『1次2次ストレート合格スタンダードコースWEB通信(1次7科目+2次)』

上記の3つのコースは、2年目の料金が無料or格安です。

2年で合格を目指すコースなので1年ずつ講座を買い足すより安く済みます。

中小企業診断士を2年間で目指すなら長期戦に耐えられるよう、費用面のマネジメントが重要です。

じっくり腰を据えて学習するならば、上記の3つのコースのいずれかを選ぶことをおすすめいたします。

2年計画で使用する通信講座についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事もご参考にしてみてください。

2年計画の具体的な学習スケジュール

今回は、前提としてメインの教材をスタディングを使います。

理由は、私自身がスタディングで合格したため、具体的なイメージがしやすからです。

このスタディングの1次2次合格コース[2020+2021年試験対応] を購入して、4科目だけに絞って勉強します。

中小企業診断士試験のメインディッシュの三科目を学習しないのでむず痒い気はしますが、徹底することが大切です。

学習開始~1次試験(1回目)受験まで

前述の「企業経営理論」「財務会計」「運営管理」の3科目には一切時間を割かずに、4科目を8月までにできるだけ回転させます。

そして、二次試験の勉強もしません。

とにかく来年に御三家科目に集中できる環境を整えることに集中します。

選択と集中とは、『やらないことを決めること』なのです。

しかし、8月の一次試験は御三家科目も含めて全科目受験します。

勉強をしていないのでおそらくは合格出来ませんが、雰囲気を味わうことが大切だからです。

万が一合格出来たら儲けものです。

なにかの偶然で、御三家科目の難易度が低く足切りに合わなければ、万が一のケースですが、他の4科目の点数によっては、7科目平均60点ごえで合格できるかも知れません。

しかし、決して欲は出さないで下さい。

目標は2年で合格だからです。

1次試験(1年目)終了後~

うまく4科目に合格出来たら、8月から御三家の学習と二次試験を少しだけ学習します。

ただし、私はお盆休みは全力で家族サービスに費やしました。

これが意外に長期戦を戦う上で重要です。

半年分のリフレッシュとして1週間遊びまくるのもよいと思います。

すると、自然と学習意欲が復活してくるので、9月から3科目の学習を本格的に始めましょう。

3科目を2週間ずつ回していきます。

そうすれば10月中頃には1周目、12月末には2周目が終わっているでしょう。

お正月に少しだけ休んだら、1月中に二次試験4事例を3年分ずつ解いて味見をしてみることをおすすめします。

この段階で二次試験を体感することで、その後の一次試験の学習が二次試験の対策になってきます。

5月には模試を受けます。

スタディング「合格模試」とLEC「1次ステップアップ模試」を受験することをおすすめします。

その後は模試でわかった課題の克服と過去問を使って最後の仕上げをしていきます。

1次試験(2回目)~2次試験

8月の二回目の一次試験では残りの三科目(+前年の不合格科目)を受験して1次試験合格を勝ち取りましょう。

1年間、3科目だけ学習してきたならばこの時点での実力は相当なものになっているはずなので、かなりの確率で合格できるはずです。

また、去年合格した他の科目を中途半端に受験しないようにしましょう。

3科目合計で平均60点を上回っていても、昨年合格した科目が足切りにあったり、合格点に達しなければ不合格になるリスクがあるからです。

よほど高得点の自信がある科目があるならリスク回避になりますが、その科目の対策をする時間があるならば、御三家科目の学習に充てた方がよほどよいと思います。

1次試験合格後~2次試験

8月の一次試験が終わったらすぐに二次試験の学習に取り掛かってください。

合格点に少しだけ届かない点数だったとしても、加点を信じて二次試験対策をしてください。

1次試験が終わると2次試験までは2ヶ月しかありません。

今度はぐずぐずしている暇はありません。

最低でも10年分の4事例を解いて、ふぞろいで解答を研究してください。

AASやMMCなどの予備校を利用するのもよいでしょう。

あとは野となれ、山となれです。

二次試験は運の要素も強いので、割り切って学習を進めてください。

(二次試験は相対評価なので、ぶっちゃけあまり対策の立てようがないと思っています)

二年計画の注意点

二年計画のポイントは、翌年の合格に照準を決めたら一発合格の欲を出さないことです。

ネットなどで体験記などを探していると、「半年で合格できた」「3ヶ月で合格できた」というようなものを見ます。

断言できますが、このような短期合格はまず無理です。

これらの体験記は嘘とは言いませんが、このような大成功事例は数年に一人いるかいないかのレベルでしょう。

もしくは税理士や公認会計士レベルの上位資格や情報系の資格を持っている方ならばあるいは可能性があるかもしれません。

そのような背景がない方は、ニ年計画と決めたら、欲を出さずに一年一年ステップを踏んでいくことに集中することが結果的には最短合格を勝ち取れるでしょう。

まとめ

今回は二年計画の戦略についてまとめてみました。

中小企業診断士試験は難関試験であるので、理論的で効果的な学習計画を立てて実行することが非常に重要になります。

とくに二年をかけて取り組むならば確実に合格したいと思うはずです。

この記事がみなさまのお役に立てれば幸いです。

平成30年度試験の結果から予想される次回の試験の傾向と対策をまとめてみました。

こちらの『2019年試験科目難易度予想』も是非読んでみてください。

令和元年度の試験結果から予想される次回[2020年度]の傾向と対策をまとめました!

これらを参考に、必ず合格をつかみ取ってくださいね!!

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