【クレアール】中小企業診断士の費用対効果を徹底分析!超客観的にレビュー!

中小企業診断士試験の通信教材といえば、『スタディング』と『クレアール』が有名どころかと思います。

今回は『クレアール』について、お試し可能な教材を徹底的にやりつくして、実際にどのような点が強み弱みなのか、そして費用対効果はどうなのかを徹底検証していきたいと思います。

クレアール中小企業診断士のコースと価格帯

まず、費用対効果を検証するにあたり、クレアールの費用面を見ていきます。

主だったコースと価格帯を見ていきましょう。

①2020年合格目標 1次2次ストレート合格パーフェクト夏コース

 一般価格 250,000円
 割引価格 125,000円(5・6月割引価格)

特徴:得点率70%~80%を目指すプラン

②2020年合格目標 1次2次ストレート合格スタンダード夏コース

 一般価格 200,000円
 割引価格 100,000円(5・6月割引価格)

特徴:最小の労力で合格点60%以上を目指すプラン

クレアール比較上記の2コースの大きな違いは、目標の違いです。

『スタンダードコース』は合格点60点を最短で目指す=ポイントを徹底的に絞って強化する
『パーフェクトコース』は70%~80%を目指す=学習する論点を広げて高得点合格を目指すコース

と考えて良いでしょう。

具体的には、『パーフェクトコース』には『スタンダードコース』に加えて、

・一次過去問リバイバル答練
・一次実践ハイレベル答練
・二次事例Ⅰ~Ⅲ分解ショートケース演習
・二次事例Ⅳ分解ショートケース演習
・二次実践ハイレベル答練

が含まれています。

『スタンダードコース』がベースのプログラムで、さらに余裕がある方へのプログラムが『パーフェクトコース』だという認識で良いでしょう。

クレアール 安心保証オプション

クレアールにはオプションで『安心保証プラン』という制度があります。

追加の金額を支払うことで比較的安価に一年間延長できるというオプションです。

例えば、学習の進捗が芳しくなくて契約期間で合格が難しい場合に

『スタンダードコース』は30,000円
『パーフェクトコース』は37,500円

を支払うことで、一年間の延長をすることができるようです。

クレアールに割引や無料体験はあるのか

中小企業診断士へのチャレンジはいろいろとお金がかかります。

ご家庭の理解を得るためにもできるだけ費用を抑えたいところです。

クレアールの割合やクーポン、無料体験可能かどうかを見てみましょう。

クレアールの割引・合格お祝い金について

割引は、上記のように申し込む期間によって受けられるようです。

例えば、5・6月に申し込んだ場合は半額で受講することができます。

さらにクレアールでは合格した場合に、

スタンダードコースは50,000円
パーフェクトコースは60,000円

を返金してくれる合格お祝い金という制度があります。※要:合格証書、合格体験記の提出

うまく合格をすることができれば、実際の支払い金額

スタンダードコースは65,000円
パーフェクトコースは50,000円

となり、かなりコストを抑えられることになりますね。

クレアールには無料体験はある?

クレアールは、

①サンプル講義動画
②教材サンプル

を無料で体験することができます。

 サンプル講義動画では、

・サンプル講義動画 7単元分
・講義資料(講義スライド)
・mp3音源(1.5倍速)
・mp3音源(通常速)

を無料で使ってみることができます。

教材サンプルでは、

・中小企業診断士 一次試験対策合格テキスト『企業経営理論』
・中小企業診断士 一次試験対策合格過去問題集『企業経営理論』
・中小企業診断士 一次試験対策合格テキスト『経済学・経済政策』
・中小企業診断士 一次試験対策合格過去問題集『経済学・経済政策』

 のテキストと過去問題集の一部を読んでみることができます。

スタンダードコースのサービスの一部を体験できるという理解で良いでしょう。

 クレアールでの独学学習についてイメージするためには十分な内容だと言えます。 

クレアールの教材としての特徴

中小企業診断士試験難易度

ここからは、クレアールの費用対効果を検証するにあたり、効果面を見ていきましょう。

サイトを隅から隅まで検証し、さらに講義動画の視聴、テキストも一通り読んた上で感じた、クレアールの教材としての特徴をご説明させていただきます。 

筆者はクレアールを購入して受験をしていませんので体験談ではありませんが、試験に合格した人間として、この要素は合格につながるか、ということはよくわかっていると思います。

では、私が分析したクレアールの強みをご紹介いたします。

クレアールのテキストは本当に薄い!

 まず、テキストの薄さが特に気になりました。

どの予備校のテキストでも厚くなりがちな『企業経営理論』ですら223Pです。

TACのテキストは392Pですので、約半分程度です。

 クレアールのコンセプトが、『最小の労力で』合格するということなので、できるだけ内容を絞っているようです。

内容も薄いのか、というところですが、決してそうでもないと思います。

必須の論点はしっかりカバーされています。

しかも1論点ごとの説明も非常にコンパクトにまとまっています。

テキストを読むのは、本当に労力です。一番眠くなりやすい学習です。

ですので、1論点あたりのページ数が少ないのは『眠いけど、なんとかここまでは読もう』というモチベーションにつながりやすいので学習継続という観点で大きなメリットになるでしょう。

クレアールは過去問を使っての学習に強い!

 クレアールの問題集は、過去問を徹底的に使用しています。

通常の予備校の問題演習は

テキスト学習・講義⇒テキストに基づいた自社作成問題集⇒過去問集

という流れで問題への解答力を磨いていきますが、

クレアールの問題演習は

テキスト学習・講義⇒テキストの内容に関連した過去問⇒過去問を一部改変した問題集

という形でとにかく過去問に基づいた問題演習を行っています。

中小企業診断士試験での問題文は、独特の言い回しがあり、ある種のクセがあります。

過去問に多く接していると、だんだんそのクセに慣れてきて、設問分の怪しい点にアンテナが立つようになります。

この感覚が非常に重要ですので、過去問をベースにした問題演習というのは理にかなっていると思います。

講義動画の内容が厚い

クレアールの動画講義がボリュームが大変充実しています。

スタンダードコースでも一次試験向け講義時間で150時間以上あります。

同じ通信系の予備校であるスタディングの講義数が58講義で時間も大体60時間程度なので、2倍ほどの講義時間があります。

テキストの薄さを講義でフォローするという戦略をとっていると思われ、1論点ずつの説明も随分厚い印象を受けました。

クレアールでは受からない?怪しい?

ネット上の評価を見ると、クレアールでは受からないというコメントを見かけます。

合格者の立場から無料体験できる部分にすべて取り組み、カリキュラムを分析した結果としてはしっかり取り組めば合格ができない内容とは思えませんでした。

上記のクレアールの特徴を活かして学習に取り組めば、合格できないということはないと思われます。

また、クレアールは怪しいというコメントもありますが、

・クレアールの中小企業診断士コースでの合格実績が詳しく乗っていない

・『短期間かつ最小の労力と費用』や『非常識合格法』という謳い文句

の2点からくる印象だと思います。

確かに、『非常識合格法』というテーマやHPの本文からはややアングラ感を感じますので、疑わしく思えるのはわかります。

ただ、大切なことはその教材を使用して合格できるのか、費用に見合う効果は得られるのか、ですのでご自身で体験して教材が合っていると感じるのなら購入してよいのではないでしょうか。

クレアールで気になる点

上記のように、教材としての強みがあるクレアールですが、何点か気になる点がありましたので、ご紹介していきます。

問題集の解説が弱い

まず、問題集の解説の充実度についてです。

問題数が多いからなのかもしれませんが、問題の正誤と一言程度の解説になっています。

何が間違っているのかがわからないままになる解説がいくらか見受けられます。

テキストが薄い分、問題集では濃厚に解説してそれを補うのかなと思っていましたので、拍子抜けしたイメージでした。

問題集は解説重視だと考えている私としては、不満があります。

過去問集の買い足しが必要になる印象をうけました。

スキマ時間の活用にはあまり適していない

『スキマ時間』を活用!とHPには記載されていますが、スキマ時間の活用学習にははっきり言って向いていません。

クレアールのスキマ時間での学習は、スマホでの講義動画の視聴にしか対応されていません。
つまり、一時間単位の移動時間などをスキマ時間と定義しています。

中小企業診断士試験に独学で合格するためには、一日のうちの5~10分程度の細切れのスキマ時間の活用が必須です。

しかも、学習内容はその時間で完結するものでなくてはなりません。

クレアールでは5分程度の空き時間で完結させられるサービスはありませんので、本当の意味でのスキマ時間活用というのは難しいと思います。

中小企業診断士試験に独学合格するための『スキマ時間』の考え方は以下の記事を参考にしてください。

リンク:中小企業診断士【独学】勉強時間確保のコツ『出来ることリスト』を作ろう!

通信にしては値段が高い(費用がかかる)

中小企業診断士試験に最低費用で合格することをコンセプトとしているこのサイトとして、この点は最も気になります。

ベーシックなコースである、一次二次合格ストレート合格『スタンダードコース』でも一般価格20万円、期間割引ありでも10万円します。

合格祝い金制度はありますが、厳しいことを言えば、中小企業診断士試験の合格率を考えると祝い金が戻ってくる可能性は4%です。

20万円という金額は予備校に通学する費用とさほど変わりません。

本来、設備投資などの費用が安くすむため、低コストを売りにすべき通信教育としては最大のネックと言わざるを得ないでしょう。

費用面としては、もうひとつ改善を期待したい部分です。

まとめ~クレアールの費用対効果は?~

いかがでしたか?

クレアール中小企業診断士コースについてまとめてきました。

費用対効果については、十分にあると思ってよいでしょう。

通信講座としての内容は充実しているので、しっかりと真面目に取り組めば、合格できるだけの効果は見込めます。

一方、費用面は少々お高めなのですが、無料体験ができることと、合格できた場合のお祝い金を加味すると費用対効果はあると思われます。

スキマ時間の活用についてはあまり適していないという特徴がありますので、

  • 講義内容の充実を重視している方
  • 問題集は解説の詳しさよりも量だ、という方
  • 日中働き詰めで5分のスキマ時間もない

という方には、おススメできる教材だと思います。

クレアールの購入を検討しているあなたにお役に立てていれば幸いです!

教材関連の記事はこちらです。

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