中小企業診断士試験難易度

私は東北地方の出身者ですが、中小企業診断士試験は全国で実施されております。

大都市圏にお住まいの方は、中小企業診断士試験対策をしてくれる予備校が身近にあります。

しかし、地方の方は通学で学習をしたくても予備校が身近にないことが多いでしょう。

では、地方の方は中小企業診断士試験を受験するうえで不利なのでしょうか。

中小企業診断士試験の実施機関である中小企業診断協会では、例年『統計資料』という受験生のデータを公表してくれています。

本日は、そのデータを用いて、地方の受験者が大都市圏の受験者と比較して不利なのかどうかを解き明かしていきたいと思います。

中小企業診断士試験の受験会場について

中小企業診断士試験は各地方ごとに中核都市の会場で開催されています。

例えば東北地方は仙台市、中国地方は広島市、九州地方は福岡市というようにです。

例外として、関東地方は東京都内で5会場に加えて千葉と神奈川でも開催されます。

地方の方で中核都市以外にお住まいの方は、前日に宿泊したりするなどの対策が必要になる点には注意です。

◆各地方の試験会場

札幌地区  札幌商工会議所
仙台地区  東北電子専門学校
東京地区 (東京)大正大学
(東京)日本大学 経済学部 本館
(東京)日本大学 経済学部 3号館
(東京)立教大学 池袋キャンパス
(東京)フォーラムエイト
(千葉)千葉商科大学 市川キャンパス
(神奈川)東芝研修センター
名古屋地区 中京大学 名古屋キャンパス
南山大学 名古屋キャンパス
大阪地区 マイドームおおさか
大阪大学 豊中キャンパス内 全学教育推進機構 
広島地区     広島工業大学専門学校
福岡地区 南近代ビル
那覇地区 沖縄産業支援センター

地方ごとに合格率は違うのか

それでは、実際に中小企業診断士試験の地方別の合格率を比較していきましょう。
元のデータは中小企業診断士協会の『統計資料』です。

まずは、昨年(平成30年度)の試験結果を見てみましょう。

◆一次試験の地方別合格率

  受験者数 合格者数 合格率
札幌 408 44 10.78%
仙台 765 100 13.07%
東京  11,380 1,959 17.21%
名古屋  1,859 265 14.25%
大阪 3,649 593 16.25%
広島  684 105 15.35%
福岡 1,184 159 13.43%
那覇 187 11 5.88%
合計  20,116 3,236 16.08%

 一次試験については、下記の傾向がみられました。

・合格率が最も高かったのは東京地区で17.21%であった。
・合格率が最も低かったのは沖縄地区で5.88%であった。
・全国平均合格率16.08%を超えているのは東京地区と大阪地区のみであった。

東京地区と沖縄地区では合格率が10%以上違っています。

一次試験では地方ごとの合格率に違いはあるようで、大都市圏と比較すると地方の方が合格率が低いことがわかりました。

◆二次試験の地方別合格率

では、二次試験では地方ごとに合格率の差はあるのでしょうか。

  受験者数 合格者数 合格率
札幌 73 13 17.81%
仙台 164 21 12.80%
東京 3,015 580 19.24%
名古屋 432 57 13.19%
大阪 897 164 18.28%
広島 156 27 17.30%
福岡 241 43 17.84%
合計 4,978 905 18.18%

 二次試験については、地方によって下記のような傾向がありました。

・合格率が最も高かったのは東京地区で19.24%であった。
・合格率が最も低かったのは仙台地区で12.80%であった。
・全国平均合格率18.18%を超えているのは東京地区と大阪地区のみであった。
・一次試験と比較すると地方ごとの合格率のばらつきは小さかった。

こちらも最も合格率の高い東京地区と最も低い仙台地区では7%弱の違いがありましたが、一次試験と比較すると地方の差は縮まっていました。

地方ごとの合格率の差はどうして生まれるのか

一次試験と二次試験では合格率の差が埋まっていましたが、これはどういうことなのでしょうか。

私は、一次試験は『絶対評価』で、二次試験は『相対評価』というところにカラクリがあると思っています。

もっというと、中小企業診断士の偏在をできるだけ避けたいという協会の思惑が絡んでいるのではないかと考えています。

 中小企業診断士は中小企業を救済する役目を担っています。

中小企業診断士試験向けの予備校が充実している首都圏に合格者が固まり、環境的に不利な地方にほとんど合格者がいない状況が生まれたらどうなるでしょうか。

本当に中小企業診断士を必要としている、地方で中小企業診断士が不足する事態になるでしょう。

それでは、地方経済を支えている中小企業を救済する人材がいなくなってしまいます。

一次試験は合格点を取れたか取れなかったかで合格or不合格が決まり、そこに試験委員が介入する余地はありません。

しかし、二次試験はある程度、それが可能になりますのでバランスをとっている可能性はあるかと思います。

中小企業診断士試験は地方の方が不利!その理由は

やはり学習環境の違いが最も大きいでしょう。

私自身、地方出身で現在は首都圏に住んでいますが、予備校の数が全く違います。

ある程度家から通える距離に予備校がないと入学することすらできません。

東京都内なら、どこに住んでいても電車で30分以内には予備校があるでしょう。

その点で地方の方は非常に不利だと言え、一次試験の合格率の極端な差につながっているのでしょう。

地方在住者が不利を覆すには

すべての記事で同様のことを言っていますが、しっかり学習時間を確保することです。

一次試験までに1000時間の確保を目指しましょう。

地方の在住者は、大都市在住者と違い、自動車での通勤移動が多いと思います。

例えば、モバイル再生できる講座などを活用して、移動中の車内でしっかり音声学習をするのが良いでしょう。※運転に支障が出ないようにしてください。

自動車内であれば、シャドーイングなどの学習テクニックを活用して電車移動の方よりも効果的が学習をすることができます。
※シャドーイング・・・音声を復唱しながら聞く学習テクニック。英語学習などに使われる。

モバイル学習に適した教材はスタディングが代表的ですが、音声や動画で学習できる講座は増えてきていますのでいろいろ探してみてください。

まとめ

今回は、地方別の合格率をまとめてその傾向を探ってきました。

どこに住んでいても、とにかくしっかり学習時間を確保するのが合格への近道です。

みなさん、頑張ってください!

下記の記事もお役に立てると思いますので、よければ読んでみてください。

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