中小企業診断士試験を目指すみなさん、こんにちは。
2020年の中小企業診断士試験は例年にない対策が必要な試験になりそうです。
本日は、この2020年試験に確実に合格するための学習スケジュールをご紹介します。
2018年合格の私のスケジュールをベースにしていますので、説得力がある内容になっていると思いますよ。
※本ページ内ではアフィリエイト広告を利用しています。
Contents
2020年度中小企業診断士試験の特徴
2020年度中小企業診断士試験は近年の試験とは圧倒的な違いがあります。
それは、オリンピック開催の影響で試験が例年よりも一ヶ月前倒しになることです。
中小企業診断士試験を実施している中小企業診断協会のHPによると、
【2020年度中小企業診断士一次試験に係る実施日程の予定】
:7月中旬の土曜日・日曜日の2日間
とされています。
つまり、
・7月17日(土)、18日(日)の2日間
のいずれかでしょう。
ちなみに、昨年度(2019年度)の一次試験の試験日程は8月3日(土)、4日(日)でしたので、
おおむね2~3週間ほど試験日が早まると考えられます。
試験前倒しで考えられる影響
このような試験の前倒しの影響を考えてみると、
② 二次試験までの対策時間が長くなる
③ 模試などの日程がズレるため学習スケジュールを変更する必要がある
などが挙げられます。
特に大きな影響があるのは①であり、1日の学習時間を3時間とすると、
単純計算で42時間~63時間の学習時間が失われます。
これだけの時間があれば、直前期ならばテキスト7科目分を1回転させることが可能な時間です。
つまり、2020年度にストレート合格するためには、
出来るだけ早く学習を開始して、効率的に学習を進めることが特に重要になってきます。
そのことを念頭において、次の中小企業診断士試験における学習スケジュールの立て方の基本を見ていきましょう。
中小企業診断士試験独学スケジュールの立て方
では、中小企業診断士試験の学習スケジュールの立て方をご紹介していきます。
大原則は、試験日から逆算してスケジュールを立てます。
年次の学習スケジュールの立て方
まずは、今日現在から試験前日までのおおまかな日程計画=年次スケジュールを立てます。
年次の学習スケジュールの立て方は以下のようになります。
① 今日から試験前日まで何日間あるかを数える
② そのうち平日は何日、土日祝日は何日あるか数える
③ まずは平日3時間、休日5時間の学習時間として何時間学習できるかを計算する
④ 出来るだけ1000時間に近づけるように時間を調整する
月次の学習スケジュールの立て方
年次の学習スケジュールを立てたら、中期的な学習計画=月次スケジュールを立てていきます。
① 5月前後にある一次試験の模試までの目標を立てる
② それまでに教材を何回転させるかを考える
③ 目標の回転数を目安にスケジュールを立てていく⇒科目ごとに日数を割り付けていく
②については出来れば3回転、難しければ2回転を目指します。
人によって高回転型が合う人と、じっくり回転型が合う人がいますのでタイプによってスケジュールを調節してください。
日次の学習スケジュールの立て方
それでは最後に一日の学習計画=日次スケジュールを立てていきます。
① 科目ごとに割り振った日数で学習を1回転させるための一日の目標進捗を決める
② 進める学習テーマを身に着けるためのカリキュラムを決める
例えば、1科目を2週間で終わらせると決めた場合には一日どれくらいのペースで学習を進める必要があるのかを検討します。
中小企業診断士の科目ごとの学習単位は『テーマ』とか『論点』などという言い方をしますが、一日の進捗目標はこのテーマ数で決めていきます。
テキストの目次で章分けされているのが1テーマ(論点)と考えてください。
すでにテキストを購入しているなら、テキストの目次を見て一日あたりに学習するテーマ数を決めていきます。
行き当たりばったりで進めるとうまくいかないので、かならず最初に2週間のスケジュールを決めてください。
2020年度中小企業診断士試験に合格する学習スケジュールを立ててみよう
それでは、実際に2020年度(令和2年度)中小企業診断士試験合格に向けた学習スケジュールを立ててみましょう。
教材は実際に私も使用していた『スタディング中小企業診断士講座 』を使ってみます。
上述のとおり、ストレート合格のためには出来るだけ早く学習を始めることが大切です。
もし、まだ教材を決めかねている方は、『スタディング』を選べば間違いありませんので記事の最後のリンクなどを参考に、
出来るだけ早く無料体験に登録してください。(もし合わないと思えばすぐに辞められますので)
すでに教材を購入している方は、ご自分の教材に当てはめて考えてみてください。
2020年度 中小企業診断士試験学習スケジュール~年間の勉強方法~
まずは半年から一年間のスケジュールを立てましょう。
大まかで良いので本番の日程から逆算して、できれば1,000時間の学習時間を取れるように計画しましょう。
12月から学習を開始する場合として、一例を示してみましょう。
12月1日から2020年度の一次試験日である7月中旬までの予定を立ててみましょう。
一次試験の日程が公表されていないので、仮に7月11日(土)、12日(日)とします。
12月ー31日間、1月ー31日間、2月ー29日間、3月ー31日間、4月ー30日間、5月ー31日間、6月ー30日間、7月ー10日間ですので、
12月1日から一次試験前日までは合計223日間あります。
またこの期間で、土日は63日間、土日以外の祝日はお正月=5日、GW=6日間、その他祝日=4日とすると15日間になります。
整理すると、
◇ 土日祝日=78日間
になります。
平日の学習時間を3時間、休日の学習時間を5時間とすると、
1,000時間には達しませんでしたが、本番直前はもっと詰めて学習すると思いますのでこれでいきます。
学習開始の期間がもっと遅い方は、もう少し学習時間を確保してください。(1日あたり30分でも追加できれば、追いつくことができるでしょう)
当面の目標は、【5月の『スタディング 合格模試』で合格点を取る=全科目60点以上をとること】としましょう。
その後は、合格模試ではっきりした自分の苦手論点をひとつずつ潰して7月の本番にピークを持っていきます。
合格模試については、後ほど詳しく解説いたします。
2020年度 中小企業診断士試験学習スケジュール~月間の勉強方法~
では、月間のスケジュール、というより3ヶ月先くらいまでのスケジュールを立てます。
まずは、2週間で1科目ずつさらっていくことにしましょう。
スタディングは1科目おおむね10講義前後で構成されていますので、まずは一通りまわして余った日で理解の浅いテーマを学習します。
参考:講義数が最も多いのが『企業経営理論』の12講義、少ないのは『情報システム』、『経済学』、『法務』、『中小企業』の7講義です。
7講義の科目は、2週間で2周させるのも良いですし、1週間で終わらせてどんどん次の科目に進んでも良いでしょう。
私は、フワフワしたまま次に行きたくなかったので2週間粘りましたが、回転数重視の方が良いという人もいます。
自分に合ったスケジュールにしてください。
では、実際にカレンダーに落とし込んでみましょう。
こんな感じで進めていきます。
私は『財務会計』が苦手だったので、この科目だけは学習期間を3週間とっています。
7科目を1周回すともう3月中旬になります。
目標の5月の模試まであと1月半しか残っていませんね。
なんとかもう1周させましょう。
2周目は問題演習を中心にアウトプットを行って知識を定着させていきます。
これで4月末までに2周させられます。
※2020年は例年と比べて一ヶ月ほど試験日程が早まるので、模試の日程もそれに合わせて早まるかもしれません。
2020年度中小企業診断士試験 学習スケジュール~週次の勉強方法~
それでは、さらに細かく落とし込んでいきましょう。
2週間=14日間でで1科目終わらせるので、1日1テーマは必ず終わらせていく必要があります。
12テーマある企業経営理論は、月~土の5日間で1テーマずつ進め、2回の日曜日は復習の日にします。
※実際は会社の飲み会などで、1テーマ/1日は難しいでしょう。土日はバッファになることが多いです。
『情報システム』、『経済学』、『経営法務』、『中小企業』は7テーマずつなので2週間で2周できれば最高ですね。
2020年度中小企業診断士試験学習スケジュール~ 日次の勉強方法~
最後に、一日のスケジュールを考えていきましょう。
スタディングのカリキュラムを活用して、下記のように回していきます。
昼のスキマ時間⇒問題集
帰宅時間⇒問題集(残り)&過去問集
帰宅後⇒テキスト読み・ノートまとめ
朝は電車内で講義動画を視聴します。
ほとんどの講義動画は1時間あれば視聴可能です。
通勤時間が1時間もない方は、再生速度を変更できますので、通勤時間に応じて再生時間を調節してください。
1.5倍速くらいまでは初見でも内容は理解できると思います。
上の画像の『通常速』と書いてあるタブで再生速度は変更可能です。
昼は、問題集を回答していきます。
休憩時間や昼食時間、レジ待ちの時間などを活用して解答を進めていきます。
1問につき大体3分間程度で取り組めますので、ちょこちょこ進めていきます。
この習慣がなじんでくると、自分が気づいていなかったスキマ時間に気づき、一日の濃度が高くなる感覚も得られます。
こんな感じでその日の講義動画の内容に即した問題が4択で出題されます。
スキマ時間の上手な活用方法についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
中小企業診断士【独学】勉強時間確保のコツ『出来ることリスト』を作ろう!
帰宅の電車の中では、問題集の残り分と過去問集を回答していきます。
これもスマホで簡単にできるので、三日坊主の私でも継続することができました。
帰宅後、食事とお風呂で一息ついた後は、
机に向かってテキストの精読と論点をノートにまとめました。
ここまでの講義動画と問題集・過去問集で詰め込んだ知識を再度、整理していきます。
朝の動画では意味不明だった内容も、この時点では不思議と理解できるようになっています。
少しずつ自分の身になっている感覚ですね。
私は、以下の画像のようにテキストの内容をノートにまとめていました。
これをしておくと、後々の模試などでそのテーマに関する新しい知識が加わった時にどんどん書き加えていくことができます。
これは私の『経営法務』のノートですが、最初に書いたテキストのまとめの内容に模試や問題集で出題された論点をどんどん書き加えていった結果、こんな感じになりました。
おかげで、合格率が大変低かった平成29年度の『経営法務』で68点(加点後)を取ることができました。
私のおすすめ学習法です!
中小企業診断士試験学習スケジュール~模試受験~
では、いよいよ中期的な目標に挙げた模試の受験に挑みます。
上記のように、ここでは全科目合格点の60点を目指します。
受験する模試は、1つ~2つ。
3つ以上は受験しないほうが良いでしょう。(しっかりと模試の復習ができなくなるため効果が低くなるため)
私が受験したのは、以下の2つでした。
・LEC『一次ステップアップ模試』
この2つを選んだ理由は、ほかの模試と比較して実施時期が早かったからでした。
どちらも4月中旬~GWまでに実施されます。
実施が早い模試のメリットは
・現在の自分の学習進捗度合いが早期にわかる
・自分の苦手科目や論点が早期にわかる
ことで、これにより本試験までの対策を早期に立てることができます。
6月や7月に実施される模試は、模試の復習が終わったらすぐに本試験がやってきます。
これでは、焦ってしまって腰を据えて苦手論点を消し込んでいく学習ができません。
2020年度は模試の日程も例年と違うと思われますので、
1月くらいから定期的に模試の申し込み開始状況を確認して、できるだけ早い模試に申し込むようにしましょう。
ちなみにスタディング『合格模試』はスタディング受講生なら1,000円(⁉)で受験することができます。
LECステップアップ模試は5,000円でした。
2020年度 中小企業診断士試験学習スケジュール~模試から直前期~
模試後の学習方法をご紹介します。
私は、模試後にすぐに送られてくる解答をもとに間違った論点や苦手論点の消し込みを行っていきました。
特に、頻出論点から順に『わからない論点が全くない』状態を目標に掲げて、一日1論点ずつ消し込んでいきました。
スタディング『合格模試』やLEC模試は模試の解説動画がついてきますので、普段のリズム通りに模試の復習をすることができました。
これはスタディング『合格模試』の講義動画ですが、この『毎回のように出題されるテーマ』についてはスクリーンショットを撮って保存し、徹底的に苦手論点をつぶしていきました。※詳細は隠しています。
ここで下記のように科目ごとにベースになるノートを作っておくと、模試で新しい論点が出題されたときに書き加えていけるので便利ですよ。
また、6月からは土日を使って過去問演習を行っていきました。
過去問を本試験のスケジュールどおりに回答していき、本番の状況を体験しておく練習です。
特に終盤に行われる科目は、脳が疲れてきて問題文が意味不明な文字の羅列に見えてきます。
このような状況を前もって体験しておくことも重要でしょう。
お子さんがいる方などは、土日をまるまる潰すことになりますのであらかじめご家族のご了解をいただいておくのも重要です。
普段から奥様・旦那様・お子様のご機嫌を取っておくのが合格へのキーになるかもしれませんね(笑)
中小企業診断士試験学習スケジュールの注意点
ここで重要な注意ですが、初学者は必ず『7科目すべてで60点を取れる実力をつける』ことを目標にしてください。
中小企業診断士試験の合格基準は、7科目平均点数60点で、かつ40点を切った科目が1つもないことです。
その条件を活かした中小企業診断士試験の合格戦略として、
『不得意な科目は40点の足切りに合わない程度の対策をして得意な科目で得点を伸ばして埋め合わせをして合計で420点を目指す』
というものがあります。
例えば、
企業経営 60点
財務会計 60点
運営管理 60点
経営情報 60点
経済学 60点
経営法務 60点
中小企業 60点
合計点数 420点
企業経営 80点
財務会計 40点
運営管理 60点
経営情報 80点
経済学 40点
経営法務 40点
中小企業 80点
合計点数 420点
上記のAもBもどちらも一次試験合格です。
確かに、苦手な科目がある方にとっては『不得意な科目は40点の足切りに合わない程度の対策をして得意な科目で得点を伸ばして埋め合わせをする』という戦略は大変魅力的に見えます。
しかし、この戦略は大変危険です。
実際に私の合格した点数を晒しますと、
企業経営 57点
財務会計 48点
運営管理 70点
経営情報 64点
経済学 68点
経営法務 68点(得点調整後)
中小企業 65点
得点 440点(合格)
でした。
私の試験前の実感では、
財務会計、経営法務⇒苦手。50点は取りたい。
のような状況でした。
しかし実際は、得意なはずの企業経営が撃沈で60点に届かず、苦手の経営法務が68点で埋め合わせされました。
しかも、この年の経営法務は合格率はなんと5%。
経営法務を40点狙いしていたら恐らく撃沈していたでしょう。
Bのような得点構成は結果論であって、最初から狙うのは自らリスクを背負いに行っているようなものです。
間違いなく、1科目を60点⇒70点に引き上げるよりも、40点⇒60点に引き上げる方が圧倒的に難易度が低いです。
何度も言いますが、初学者の方は諦めずに全科目60点を狙って学習を行いましょう。
2020年度中小企業診断士試験学習スケジュール~二次試験について~
一次試験に合格すればいよいよ最大の難関、二次試験に立ち向かうことになります。
一次試験後に自己採点を行い、明らかに不合格でなければすぐに二次試験対策に取り組みます。
休んでいるヒマはありません。
しかし、二次試験は模範解答がないため本当に対策がしにくいのも事実です。
『スタディング』には二次試験対策講座があります。
ロジックツリーという方法で解答を作成していくメソッドですが、正直、あまりこの講座にこだわる必要はないと思います。
私は1週間『スタディング』メソッドを試しましたが、どうしても自分にフィットしなかったため、別の教材に切り替えました。
『TBC二次試験対策』と『ふぞろいシリーズ』を使用して対策しました。
二次試験は絶対的な解法はありませんので、自分と合う合わないがありますので柔軟に対策をしましょう。
2020年度中小企業診断士学習スケジュール~まとめ~
中小企業診断士試験に確実に合格するためにはしっかりした学習スケジュールを立てることが重要です。
今回ご紹介した学習スケジュールで進めていけば、合格圏内に達することは十分可能でしょう。
何度も言いますが2020年度中小企業診断士試験に合格するためには、スピードが最も重要になります。
まだ教材を決めかねている方は、できるだけ教材を決めて学習を開始することをおすすめします。
その場合には私も使用していた『スタディング』を強くおすすめします。
価格も低価格ですし、無料体験がありますので自分で試すこともできます。
他の通信講座についても比較してみたい方は下記の記事をご参照ください。
それでは、みなさんの努力が実を結びますように!!
2020年度中小企業診断士試験の難易度予想はこちら