中小企業診断士を目指してみたい。

でも、ネットで調べてみると中小企業診断士資格を取っても『食えない』、『意味ない』という意見をみかける。

せっかく中小企業診断士資格に興味を持ったあなたは、本当にこの資格に挑戦すべきか悩んでしまう。

これは、実際に中小企業診断士試験に合格した私も経験したことです。

実は、かなりの割合の中小企業診断士がこの過程を経ているのではないでしょうか。

今回は、中小企業診断士は本当に食えないのか、意味がないのか、という疑問に答えていきたいと思います。

中小企業診断士資格は食えない・意味がない、という理由

まずは中小企業診断士資格は食えない、取得しても意味がない、という理由を見ていきましょう。

独占業務がない

中小企業診断士資格は難関資格に位置付けられています。

難関資格と言えば、弁護士、公認会計士、税理士、社労士などですが、これらは資格がなくてはできない業務があります。

対して、中小企業診断士は独占業務がありません。

確かに、コンサルティングをするのに中小企業診断士という資格は必要ありません。

コンサルティング業務ということであれば、中小企業診断士の資格もちよりもコンサルティングファームで実戦経験を積んだコンサルタントの方が優れていると私自身も断言できます。

中小企業診断士なんて独占業務がないから取っても意味ないよ!という理屈は、本当によく言われます。

というか、飽き飽きしています(笑)

年収が高くない

中小企業診断士の平均年収は一般的に700万円程度と言われています。

これは、よく比較される税理士資格と比較すると低いと思われます。

せっかく必死に勉強して、合格率4%の資格に合格したのに年収が700万円では割に合わないよ、と思うのは確かに理解できます。

社会的認知度が低い

中小企業診断士は『弁護士』『税理士』などと比べて、認知度は低めです。

それは、事実だと思います。

その背景にあるのは、『中小企業診断士』が係る方は中小企業の経営者であり、一般人が『中小企業診断士』のお世話になることはまず無いからです。

あなた自身、これまでの人生で『中小企業診断士』にお世話になった経験はないことでしょう。

自分とかかわりの低いことを人間は知ることが出来ません。

それが中小企業診断士という資格の認知度が低い大きな理由です。

中小企業診断士資格は意味がある!その理由とは。

それでは、それらについての反論をしていきましょう。

中小企業診断士資格を取る意味はこんなに沢山あるのです。

スキルアップ、キャリアアップで年収は上がる

私は、中小企業診断士試験に合格したことで、社内異動を勝ち取り、社内でも激戦の『マーケティング企画室』へのキャリアアップをすることができました。

これによって、私の年収は約100万円上がりました。

また、『中小企業診断士』という資格は国家資格ですので、履歴書に堂々と書くことができます。

採用担当者で中小企業診断士という資格と、その難易度を知らない人間はいません。

これを活かして転職に成功し、年収を大きくアップさせる人も沢山います。

私自身、キャリアアップに活かせたものは、中小企業診断士資格自体もそうですが、むしろ受験経験から得たものが大きかったのです。

業務と並行しながら、一年以上という時間とお金を自分に投資してきたことで人間としての幅が大きく広がったと感じています。

受験する前と後では、見えている世界が全く違っています。

例えば、以前の自分は会社の実施するひとつひとつの施策に対して、ただ漠然と批判するだけで、『ではどうすればいいのか』という視点を持っていませんでした。

愚痴るだけ愚痴って、気持ちを晴らして満足していました。

今は、会社の施策を冷静に判断して、『会社は何がしたいのか』という狙いを理解することができるようになりました。
(企業経営理論や経済学、財務会計の知識や、二次試験の事例対策の知識が活かせています)

会社の狙いが分かれば、具体的に『ここはおかしい、ここはこうしたほうが良い』と指摘することができます。

なにより、相手のことが分かれば、感情的になることも少なくなります。

精神衛生上も良いですよね。

そういう姿勢を見せていると、上司をはじめ会社はよく見ています。

社内公募の案件を紹介してくれ、面談の調整をしてくれ、そして推薦までしてくれました。

冷静にものごとを理解して、判断して、行動出来ること。

その礎になっているのが、中小企業診断士試験の受験経験です。

自分のスキルアップ、そしてそれを活かしたキャリアアップのチャンスが生まれるという点で、中小企業診断士資格挑戦に意味がないというは大きな間違いです。

独占業務はないけど、箔がつく

中小企業診断士は、たしかに一般的な認知度は高くありません。

しかし、知っている方は知っています。

しかも、知っている人はあなたにとって重要な人です。

リテラシーが高い方が多いので、社内で力を持っている人や社外や取引先の重要人物であること多くあります。

中小企業診断士を知っている人にとって、中小企業診断士であるあなたの発言は説得力のあるものと受け止めてくれるでしょう。

なぜなら、『中小企業診断士』という資格自体が、ビジネス理論を習得しているという根拠となるからです。

知名度がないのは、あなたにとって重要ではない『その他大勢』にとってだと言えるでしょう。

中小企業診断士は、あなたがビジネスを進めていく上では、間違いなく『意味がある資格』ということができるでしょう。

社会貢献の実感

あなたは自分の仕事が社会に貢献できている、という実感はありますか?

以前の私は営業職でしたが、社会に貢献しているという実感はありませんでした。

正直、自分の会社の商品じゃなくても代替品はたくさんあるのにそれを売りつけてなんの意味があるのだろう、などと考えながら仕事をしていました。

しかし、中小企業診断士という仕事には明確な役割があります。

それは中小企業診のサポートという役割です。

日本の会社の9割は中小企業です。

日本の経済を支えているのは中小企業ということができます。

しかも、日本の中小企業は高い技術を持ちながら戦略や経営のまずさにより、うまく収益が挙げられていない会社が多いのです。

職人気質のため、技術力は高いものの利益を挙げることに興味が少ない経営者が多いのです。

日本にはそんな中小企業を支える様々な仕組みがあります。

補助金はその最たるもので、様々な企業が申請さえすれば得られる補助金を制度を知らないために得られていないケースも多くあります。

中小企業診断士は、そんな中小企業の資金繰りや販売戦略をサポートすることができるのです。

中小企業診断士は日本を支える中小企業を支えることで、日本経済を支援することができる職業なのです。

意味がないとは、言わせませんよ。

 

中小企業診断士が食えない、という時代はもう終わった

日本のビジネス環境は劇的に変化しています。

企業の雇用の流動化、人材の流動性により、『個の時代』がやってきています。

中小企業診断士が意味がない。

中小企業診断士なんて持っていても食えない。

などという、個性のない人達が『食えない』時代がやってきています。

あなたの価値は何ですか?

あなたに企業内での評価は決して、あなたの市場価値ではありません。

社内でうまく立ち回ることで席を確保してきた人が食えなくなる時代はもう来ています。

中小企業診断士資格があれば、あなたが明日、いきなりクビになってもすぐに次の職場を見つけることができるでしょう。

むしろ年収がUPするかもしれません。

というかそもそもクビになるリスクも低くなるでしょう。

中小企業診断士なんて意味がない、という周囲の意見などすぐに無視して、今すぐ自分の市場価値を高めるべきです。

今すぐに、中小企業診断士取得へ一歩踏み出してみましょう。

 

 

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