中小企業診断士試験の独学にまとめノートが必要かどうかは議論があります。

ノートをとった方が頭に残りやすいという気がします。

逆にノートをとると時間がかかり、学習効率が下がるという意見もあります。

今回は中小企業診断士試験の独学にノートは必要かどうかについて検証していきたいと思います。

※本ページ内ではアフィリエイト広告を利用しています。

『ノートをとる=書くと記憶に定着しやすい』は科学的なのか

ノートをとることの意味は、つまりは書くことで記憶を定着させるということです。

では、科学的には『書く』ことは記憶の定着に役立つのでしょうか。

Google検索で調べてみると『書く』ことに対してのポジティブな記事とネガティブな記事が交互に表示されます。

読んでみるとそれぞれ説得力がある内容です。

さまざまな記事をまとめると『ただテキストを書き写す』ことには意味がない、ということのようです。

中小企業診断士の独学にはノートは必要か?

上記のようにノートの作成には賛否両論があります。

その上での結論としては、自分に合ったやり方で良いと思うのですが、個人的には初学者はノートを取りながら学習することをおすすめします。

ノートをとるメリット、デメリットは以下のようなものがあります。

中小企業診断士 独学生がノートを作成するメリット・デメリット

まずは、ノートを作成するメリットは以下のようなものが考えられます。

ノート作成のメリット
・知識を体系化することで理解が進む
・知識の蓄積ができる
・ファイナルペーパーとして活用できる

次に、ノートを作成するデメリットは以下のようなものがあるでしょう。

ノート作成のデメリット
・時間がかかり回転が落ちる

正直、時間がかかる以外のデメリットはないでしょう。

学習開始時期が遅く、一日に相当量の範囲を学習する必要がある人以外であれば、ノートを作った方がメリットがあると言えます。

ノートを使用した勉強法を公開

では、実際に私がノートを使ってどのように勉強していたかをご紹介足します。

メインの教材としてスタディングを使っていましたが、1日の学習スケジュールはこんな感じでした。

一日の学習スケジュール
朝の電車:講義動画視聴

日中のスキマ時間:問題集解答

夜の電車:残りの問題集・過去問集解答

帰宅後:テキストを読みこみながらノートをまとめる

中小企業診断士の学習期間は一年間という長期に渡りますが、一次試験は7科もありますので実は一科目当たりの学習期間はかなりタイトです。

そのため、出来るだけ1日の勉強の密度を高めることを考えていました。

つまり、その日の学習範囲はしっかり理解して次の日に残さないことを目標にしていました。

理解を最大化する方法は、インプットとアウトプットを繰り返すことです。

その日の終わりにノートに学習範囲をまとめることで、その日身に着けたことをアウトプットすることができます。

さらに、要点をまとめるには、その論点をしっかり理解する必要があります。

理解していないノートはただの教科書のコピーですから、それでは脳に知識が焼き付きません。

一日のうちにインプット(動画講座視聴)⇒アウトプット(問題解答)⇒インプット(問題集解説)⇒アウトプット(テキストまとめ)と繰り返すことで、短期間でその科目の基礎を作っていくことができます。

そして、テキストをまとめたノートをベースに新しい知識を加えていきます。

問題集や模試などで出会った新しい知識については都度、ノートに書き加えることで知識が蓄積されていきます。

こちらは私の『経営法務』のまとめノートです。

知的財産権の論点は、様々な角度から何度も何度も出題されます。

その度に新しい論点を書き加えていくとこれだけガチャガチャしてきます。

しかし、このようなノートを作っておくことで直前の総ざらい復習がかなり効率的になります。

まさに、ノートが自分の知的財産の集大成になるのです。

まとめノートを作る際の注意点

効果的にノートをまとめていくためには、いくつか注意点がありますので、ご紹介したいと思います。

要点を可能な限り【短く】まとめる

テキストを丸写しするのは、意味がありません。なぜなら、テキストをみれば良いからです。

ノートをとる意味は知識を体系化することで理解を深めることです。

ノートにまとめるときは、「つまりはどういうことか」を意識してまとめるようにしましょう。

 

こだわりすぎずシンプルなノートにする

自分でノートを作るノウハウがある人以外は、基本的にノートのルールはシンプルにしましょう。

要点は赤、問題集などから書き加える知識は青、それ以外は黒、くらいで充分です。

あまり気合いを入れてノート作りをするとガス欠の要因になります。

中小企業診断士の試験勉強は長期になりますので、初期は出来るだけ「学習を継続させる」ことに重点を置いてください。

 

適度な隙間を開けながら書く

これは、問題集や模試などで出題されたテキスト外の知識や、テキストの内容を補完してくれる周辺知識を書き加えるためです。

具体的には、一行程度あけるとよいでしょう。

経営法務の知的財産権などは、頻出論点なのにバラエティが広く、書き加えることが多いのでかなりガラガラでも良いくらいです。

スペースを開けておかないとこうなります。

中小企業診断士試験独学におすすめノート

最後に、私のおすすめのノートをご紹介いたします。

中小企業診断士試験用のノートとしては、ルーズリーフタイプのノートをオススメします。

私は一次試験の時にキャンパスノートを使っていましたが、二次試験からルーズリーフタイプのノートに切り替えました。

その理由は、

・ページの並べ替えが自由なこと
・全科目をまとめて一冊にできる

ページの並べ替えが自由

中小企業診断士試験は基本的には広く・浅く知識をインプットすることが求められますが、頻出論点に限っては深い知識が求められます。

よって頻出論点については、学習期間中にどんどん新しい知識を書き加える必要があります。

時には、ノートの余白に書き加えるレベルを超え、1ページ丸ごと追加したい時もあります。

そんな時にルーズリーフであれば、どんどん書いて追加していくことができます。

また、あとから関連する図表を書いたりする場合に便利です。

一方、キャンパスノートの閉じてあるノートでは、あらかじめ書き加えることを想定して余白ページを開けておく必要があります。

しかし、結局使わない空白のページになることも多くあるのです。

全科目をまとめて一冊にできる

また、7科目もありますので、科目ごとにバラバラのノートを作ると管理が大変になります。

例えば、今週は財務会計を学習する!と決めていたのに持ってきたノートは先週学習していた企業経営理論のものだったりします。

そうするとノートの参照や新しい知識の追加に支障を来します。

ルーズリーフなら、科目を気にせずにノートをとって、後からその科目のページに綴じれば良いので便利です。

また、上記のような無駄な空白ページがなくなるのでコンパクトにまとめられると思います。

僕が使っていたのは、このトリオでした。

キングジム テフレーヌ


キングジム リングノート テフレーヌ A5 透明 9854TTEトウ

このテフレーヌは持ち歩きに使います。

このノートを持ち歩いて学習のたびに新しい知識があれば書いていきます。

書き溜まったらバインダーの関連性の高い部分にとじ込みます。

このテフレーヌの良い点は折り曲げても書けるため、狭いところでも書けることです。

ルーズリーフ用のノートは曲げると非常に描きにくいのですが、リング部分が工夫してあるためにその欠点が克服されています。

こんな感じでぴったり曲げてもボコボコしないのが気に入っています。

マルマン ルーズリーフ


マルマン ルーズリーフ B5 5mm 方眼罫 26穴 100枚 L1207H 5冊セット

ルーズリーフは何でも良いのですが、私はこのマルマンのルーズリーフが最も書き心地がよいと思っています。

そして、方眼。

経済学などの図が書きやすいことで中小企業診断士試験に向いています。

コクヨ バインダーノート


コクヨ バインダーノート キャンパス B5 26穴 100枚収容 緑 ル-P333G

母艦となるバインダーは何でも良いのですが、沢山閉じられるものが良いと思います。

こんな感じにまとめました。

良かったら真似してみてください。

まとめ ~中小企業診断士独学のノートについて~

独学合格した立場から、ノートをまとめることの必要性や意義について検証してきました、

自分の学習方法が確立しており、今までノートを使ってこなかった人は改めてノートでの学習法を導入する必要はないと思います。

ですが、初学者の方にはまずはノートを使ってインプット⇒アウトプットする勉強法をおすすめしたいと思います。

なにより、本番著全になって自分が作成したノートを見ると、『これだけ勉強したんだから大丈夫「』という勇気が湧いてきます。

もし、ノートが必要か悩んでいる人がいれば、まずは行動!で、ノート作成してみることをおすすめします。

みなさんの努力が実を結びますように!!

おすすめの記事

データはありません