中小企業診断士試験は東大・京大レベルが受験してようやく合格する難関資格。
受験しようと考えていても、自分の最終学歴が中卒・高卒では合格できるか不安。
挑戦する決心がなかなかできない!!
・・・・という方は意外と多いのではないでしょうか。
たしかに中小企業診断士は上位難関資格ですが、高卒で合格されているかたも実際にいらっしゃいます。
本日は、中小企業診断士試験における最終学歴が高卒の方向けに疑問点を解消できればと考えています。
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Contents
高卒が中小企業診断士を取得するメリット
最終学歴が高卒の方が中小企業診断士資格を取得するメリットはズバリ【年収のアップ】が期待できるからです。
まずは、高卒と大卒での平均月収の差を見てください。
最終学歴 | 平均月収 |
大卒 | 39.8万円 |
高卒 | 29万円 |
※厚生労働省:平成29年賃金構造基本統計調査結果より
最終学歴が大卒と高卒では平均月収が10万円も違うのです。
年収にすれば、120万円。ボーナスも加味すればその差はもっと開くでしょう。
一方、中小企業診断士の平均年収を見てみましょう。
中小企業診断士の平均年収 | 700万円 |
※J-NET調べ
平均年収300万円と言われるこの時代では、かなり高給な職業の部類でしょう。
もちろん、大手企業内で働く中小企業診断士も多く含まれているので、単純ではありませんが、高卒の方の年収がアップする期待が大きいのは間違いないでしょう。
最終学歴:高卒は中小企業診断士を受験可能か?
まず、中小企業診断士試験において、学歴は受験資格要件になるのでしょうか。
中小企業診断協会の「受験資格」を見てみましょう。
2.受験資格 第1次試験の受験資格は、年齢、学歴等に制限はありません。
と記載されています。
高校卒業相当、大学卒業相当などの記載はありません。
つまり、最終学歴が高卒の方でも受験する資格はあるということです。
高卒で中小企業診断士受験の合格率は?
では、高卒の受験者の合格率はどうでしょうか?
中小企業診断協会の公開している資料では学歴別の受験者数や合格者数のデータはありません。
ですので、正確な合格者数や合格率を把握することは困難だと言えるでしょう。
しかし、最終学歴が高卒での中小企業診断士試験合格者は実際にいます。
ただ、いくつか合格体験記を見つけましたが、高卒で合格した方は少ないようです。
『高卒だけど中小企業診断士試験に挑戦するぞ!』というブログなども散見されますが、ほとんどが途中で更新が終わってしまっています。。。
つまり、高卒者にとっての最大の壁はモチベーションの継続になっていることが想像できます。
こちらの中小企業診断士試験合格体験記のまとめ記事も参考にしてみてください。
中小企業診断士試験は高卒レベルの知識で解けるか?
次に気になることは現実的に中小企業診断士試験の問題は高校で習ったレベルの知識で解けるのかということです。
中小企業診断士の学習範囲は広いです。
ビジネス理論から、財務、ウェブなどのシステム、法律まで含まれます。
しかも、学習範囲のほとんどは、大学までに習うことのないものです。
ただ、ここに実はチャンスがあります。
全員が0からのスタートになるからです。
その専門分野の仕事についていない限りは、高卒・大卒のスタートラインに差はありません。
しかも、実は、要求される知識の深さ自体は浅いです。
いかに頭を柔軟に、かつ、しっかりと学習時間を確保して机に向かうかが重要になります。
その点で、高卒のハンディキャップは少ないと言えます。
ただし、財務会計や経済学の一部は高校数学で習うような数式が出てきます。
この点だけは高卒者にはややハンディキャップになる可能性があります。
自分にとって中小企業診断士試験はどれくらいの難易度なのかを具体的に知りたい方は中小企業診断士試験の実際の難易度をまとめたこちらの記事も参考にしてください。
高卒受験者が中小企業診断士試験に合格するには
では、実際に最終学歴が高卒の方が中小企業診断士試験に合格するためにはどうすれば良いのでしょうか。なにか特別なことをする必要はあるのでしょうか。
中小企業診断士は難関資格です。
一次試験7科目、二次試験4事例に合格する必要があります。
高卒者が中小企業診断士に合格するならば、よほどの覚悟と努力が必要でしょう。
しかし、絶対に無理というわけではありません。
なぜなら、上述の通り、中小企業診断士試験の試験範囲は大変広いですが、一つ一つの科目に要求される知識レベルはそこまで深くありません。
下記の条件を満たす場合には、さらに有利になるでしょう。
①関連資格を持っている
・簿記3級〜2級を持っている
・情報系の資格を持っている など
・簿記3級〜2級を持っている
・情報系の資格を持っている など
②関連する仕事に携わっている
・会社で経理の仕事をしている
・情報関連の仕事に関わっている
・工場などの運営管理に関わっている
・コンサルタント業務に携わっている
・会社で経理の仕事をしている
・情報関連の仕事に関わっている
・工場などの運営管理に関わっている
・コンサルタント業務に携わっている
③学習時間を取りやすい環境がある
・一日3時間以上学習する時間がある
・一日3時間以上学習する時間がある
④諦めない気持ち・モチベーションがある
・部活動などをやりきった経験がある
・仕事で粘り強くプロジェクトをやりきった経験がある
・部活動などをやりきった経験がある
・仕事で粘り強くプロジェクトをやりきった経験がある
①、②の条件を満たしていれば比較的難易度は下げられると思います。
しかし、特に重要なのは③と④だと思っています。
高学歴の人は理解するスピード早く、受験勉強の経験から効率良く学習を進めるのも得意でしょう。
しかし、どんなに高学歴の人でも、中小企業診断士試験の勉強は0からのスタートになります。
学歴関係なく、スタートは同じ地点です。
あとはどれだけ時間と気持ちを中小企業診断士に集中して注ぎ込めるかです。
自分の時間と気持ちという資源を、中小企業診断士試験に選択と集中をして投下するのです。
大卒者の武器である質で勝てないなら、高卒者は量で圧倒するしかないのです。
高卒受験者におすすめな勉強法
上記のとおり、高卒受験生が逆風を跳ね返すためには圧倒的な勉強時間を確保するしかありません。
これまで受験勉強をした経験がない方は、予備校に通学することをおすすめします。
高校受験や大学受験を経験したことがない人には、完全な独学はハードルが高すぎると思います。
学習のペースを自分で作るのが難しいからです。
まずは、予備校に通い、予備校のカリキュラムに沿って学習のペースと習慣を作っていく方が良いでしょう。
講師やまわりの受験生について行くことで、自然と学習習慣が作られていく可能性が高くなります。
予備校入学が難しい方は
近くに予備校がない方や金銭的なコストを抑えたい方は通信講座を活用して下さい。
中小企業診断士試験の通信講座は、TACをはじめとした予備校でもカリキュラムがあります。
また、中小企業診断士試験の通信講座に特化した会社もあります。
『スタディング』や『クレアール』などが有名です。
高卒の受験生におすすめするのは、講師に質問できるオプションがあるコースです。
通信講座での独学の『疑問点を自分で解決しなくてはならない』というデメリットを解消してくれます。
上記の通り、高卒受験生の一番のハードルは学習の継続です。
講師とコミュニケーションが取れることや、疑問点解決に時間をかけないことで挫折をある程度避けることができるでしょう。
個人的には講師に質問ができる学習Q&Aサービスが割安で利用できて、料金も安い『スタディング』の1次2次合格コース[2020+2021年試験対応]コンプリートコース をおすすめいたします。
時間をかけすぎると判断が鈍りますので、ある程度調べたらスパッと決断しましょう。
まとめ~高卒でも中小企業診断士を目指すメリットは大きい!
本日は中小企業診断士試験に高卒の方が挑戦する際の戦略や留意点についてご説明いたしました。
この記事がみなさんのお役に立てれば幸いです。
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