中小企業診断士二次試験の学習教材といえば『ふぞろいな合格答案』シリーズが最も有名です。
でも、実際に購入しようとすると種類がたくさんあり、どれを買えばよいのかわからなくなっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、『ふぞろい』シリーズをひととおり購入した筆者がそれぞれの違いと、どれを選べばよいのかを解説していきたいと思います。
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Contents
中小企業診断士2次試験教材『ふぞろい』とはなにか
まず、『ふぞろい』シリーズについて解説していきましょう。
ご存知の通り、中小企業診断士二次試験は出題者から模範解答が開示されることはありません。
そのため、過去問を使って学習をしても答え合わせをする指針がありません。
そこで、各予備校などがそれぞれ模範解答を出しているのですが、予備校の模範解答はそれぞれのメソッド色が強すぎて、その予備校の受講生以外が見てもどんなプロセスでその回答が導かれているのかがわからない、という問題点があります。
これでは独学者は勉強になりません。
そこで、『受験生が求める、受験生に役立つ参考書づくり』を目指して作成されているのが『ふぞろいな合格答案』です。
『ふぞろい』は合格者・不合格者の再現答案と開示された得点を収集して、合格者と不合格の解答の違いを分析することで、合格(高得点)と不合格を分けたポイントはどこだったのかを要素ごとに提示してくれています。
ちなみに編集しているのは、前年の中小企業診断士合格者だったりするので、受験者目線を大切にしていることがよくわかります。
中小企業診断士2次試験教材『ふぞろい』の種類と特徴
この『ふぞろい』シリーズ、編集のされ方によって以下の4種類が発行されています。
・ふぞろいな答案分析
・ふぞろいな答案分析10年データブック
・ふぞろいな再現答案
わかりやすく図にまとめるとこんな感じです。
さらにそれぞれにバージョンが複数あるので、初学者は『どれを買えばいいんだ!!』と必ず混乱します。
1冊が2,000円以上しますので、何冊もホイホイと買えるわけではありません。
どれを買えばよいのかの基準として、それぞれの特徴を見ていきましょう。
1)ふぞろいな『合格答案』
2018年版 ふぞろいな合格答案 エピソード11: 中小企業診断士2次試験
まずは、『ふぞろいな合格答案 エピソード〇〇』です。
これは簡単に言うと、毎年発行される最新版の『ふぞろい』です。
つまり、メインコンテンツは前年の二次試験の分析です。
2018年版の内容を紹介すると、
1.巻頭企画
2.ふぞろいな答案分析
3.合格者による、ふぞろいな再現答案
4.合格者によるふぞろいな特集記事
とさまざまな角度からの記事が掲載されています。
二次試験の全体像が知れますので、まず一冊購入するならこの『ふぞろい』の最新版を購入するのがおすすめです。
ちなみに2019年度受験生なら『エピソード12』を購入してください。
現在、予約受付中とのことです。
2)ふぞろいな『答案分析1~4』
ふぞろいな『合格答案』の『答案分析』のコーナーだけをまとめた書籍です。
基本的には、2~3年分をまとめた構成となっています。
2~3年分がまとめてありますので、『合格答案』よりも絞った内容となっています。
ただし、その範囲は模範解答と得点になる解答要素、その考え方まで記載されていますので、二次試験の過去問学習としては十分な内容です。
掲載年度はそれぞれ
答案分析3:2014年度、2015年度
答案分析2:2011年度、2012年度、2013年度
答案分析1:2008年度、2009年度、2010年度
となっています。
3)ふぞろいな『合格答案10年データブック』
こちらの『合格答案10年データブック』は前述の『答案分析』だけを10年分集めたものです。
1年あたりの情報量は『答案分析』よりもさらに絞られています。
その分、金額としてはリーズナブルになっています。
過去問をひたすら解きまくりたいという方にはこの『10年データブック』がおすすめでしょう。
4)ふぞろいな『再現答案』
こちらは『合格答案』の『答案分析』以外のコーナーをまとめた書籍です。
合格者の勉強方法や、試験時間80分の時間の使い方、解答を導いたプロセスなどが掲載されています。
なので、自分が最終的にあるべき姿の道しるべとして活用できます。
個人的には、このコーナーは1年分読めば十分なので、
最新版の『合格答案』を購入した人は必要ないかな、と思っています。
掲載年度については、『答案分析』と同じです。
私は購入していないので、解説の内容が薄くてすみません。。。
『ふぞろい』シリーズの揃え方おすすめ2コース
上記のとおり、内容がすべて網羅されているのが『合格答案』です。
『合格答案』があれば、基本的に一通りの二次試験に必要なノウハウは得られるでしょう。
しかし、二次試験に挑戦される方のほとんどが複数年分の過去問を使って学習を進めることと思います。
そんな時に、『合格答案』を数年分揃えるのは、コスト面で現実的ではありません。
ですので、私のおすすめの『ふぞろいシリーズ』の揃え方は、
もしくは、
です。
価格は、①も②もほとんどかわりません。(①の方が324円高いです)
◆過去問を解く年数を5年分ほどで考えている方⇒①コース
◆10年分ほどとにかく解きたいという方⇒②コース
を選ぶとよいでしょう。
注意点としては、どちらのコースも2018年度の内容がフォローされていません。。。
どうしても欲しい方は、エピソード11を追加購入してください。
また、とりあえず一冊だけ買いたいという方は最新版の『合格答案』を購入すればよいでしょう。
『ふぞろい』以外のおすすめ教材についてはこちらの記事をご参照ください。
リンク:中小企業診断士独学の教材費に【30万円】も使ったからわかる最適最安教材パッケージをおすすめします。
まとめ
今回は二次試験での最初の悩みである『ふぞろい』の選び方をお紹介いたしました。
8月の一次試験から二次試験までは二ヶ月しかありません。
教材選びにかける時間はほとんどないと言っていいでしょう。
上記のおすすめの選び方を参考に早急に対策をすすめてください!
みなさんの学びが合格につながることを祈っています!!