スタディング中小企業診断士2次試験対策はどう?合格者の本音レビュー【2027年】

中小企業診断士試験を突破する上での最難関といえば、やはり2次試験です。

1次試験を突破した猛者でも、2次試験では8割前後が不合格になる年がほとんどの超難関試験で、なんとか合格できた筆者ももう二度と受験したくありません。

私は中小企業診断士試験を「スタディング中小企業診断士講座」を使って合格しました。

ただ、正直に言うと、2次試験対策ではスタディングの「2次基礎講座」はあまり使わず、他社の教材や通信教材も組み合わせて合格しています。

今日は、スタディングの2次試験対策について知りたい皆さんに向けて、実際の私の受講当時の体験と2027年度版スタディングの現在の2次試験対策について、本音でレビューしてみたいと思います。

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この記事のまとめ
  • スタディングの2次試験対策で合格を目指すことは可能(公式に2次試験合格者数の実績も公表されています)
  • ただし2次試験対策は、解答メソッドや教材との相性がとても大きい
  • 筆者自身は2次ではTBC・ふぞろい・MMCの模試なども併用
  • 2027年度版には、私が受講した当時にはなかったAI添削や事例Ⅳ演習講座などがある
  • 迷っているなら、まず無料講座で2次対策の講義やロジックマップを見て、相性を確かめるのがおすすめ

スタディングの2次試験対策だけで合格できる?

結論から言うと、スタディングの2次試験対策で合格することは十分に可能だと思います。

現に、スタディング公式サイトでは、2025年度試験の2次試験合格者数を176名と公表しています。

2025年の合格者数は1240人なので合格者の14%以上がスタディングを使用して合格したということです。

TACやLECなどの予備校勢もいる中で、かなり高い比率だといえます。

ただし、この数値は合格者数であって合格率ではありません。

受講者全体の人数は公表されていないので、「スタディング受講生の2次合格率は何%」とは言えない点には注意してください。

また、この合格者数は、必ずしもスタディングの二次試験対策のみで合格しているわけではないことも留意が必要です。

つまり、スタディングを使用しながらも他の2次試験専門の予備校や市販の教材を併用している人もいるはずです。

なのでスタディングのみで誰もが合格することが可能、と誤認しないようにしましょう。

実際に筆者は他の教材も併用して合格していますので、その経験は後ほどお伝えしたいと思います。

2027年度スタディングの2次試験対策の内容

ここからは、2027年度試験対応コースについてスタディング公式の商品ページ(2026年9月時点)で確認した内容です。

私自身が2027年度版を受講したわけではないので、その前提で読んでください。

2次試験向けの講座・教材

2027年度版の1次2次合格コースには、2次試験向けに次の講座・教材が用意されています。

講座・教材内容何のためのものか
2次合格メソッド講座ビデオ・音声2次試験の合格戦略やアプローチ方法、ロジックマップを使った解答作成の手順を最初に押さえる
2次基礎講座ビデオ・音声
解説テキスト・ロジックマップ(PDF)付き
実際の過去問を使って、解答の組み立て方を講師の解説で身につける
2次試験過去問題集音声
解説テキスト・ロジックマップ(PDF)付き
2次基礎講座とは別の年度で演習量を増やす
2次事例Ⅳ演習講座ビデオ・音声事例Ⅳの頻出テーマに絞って、解答の導き方を学ぶ
2次試験AI添削パーフェクトサポートに付属
(ミニマム・スタンダードは別売りオプション)
自分の答案をAIに即時添削・採点してもらい、改善を繰り返す

※講座の構成は、公式に「変更される場合がある」とされています。また、2027年度版の講座は2027年5月にかけて順次リリースされる予定です。

コースによる2次対策の違い

2027年度版の1次2次合格コースは「ミニマム」「スタンダード」「パーフェクトサポート」の3種類です。

2次対策に関わる部分だけを比べると、次のようになります。

項目ミニマムスタンダードパーフェクトサポート
2次の4講座・教材
(メソッド・基礎・過去問題集・事例Ⅳ演習)
○○○
2次試験AI添削別売り別売り○
学習Q&A(講師への質問)利用可
(チケット別売り)
チケット10枚付き無制限
合格伴走LIVE--○(月1回程度)

2次対策の講座そのものは、一番安いミニマムを含めたすべての1次2次合格コースに含まれています。

違いが出るのは、AI添削や質問サポートなどの「答案を見てもらう・相談する」部分です。

なお、2次試験の対策だけを受講したい方向けに「2次試験合格コース」もあります。

記事執筆時点の公式コース一覧で確認できたのは2026年度試験対応版で、2027年度試験対応版は確認できていません。

各コースの料金や、どのコースを選ぶべきかについては、こちらの記事で詳しく比較しています。

▶ スタディング中小企業診断士講座のコース・料金の選び方

実際に使って感じたスタディング2次試験対策のメリット

では、ここからはスタディング2次試験対策について私の事例についてご紹介してみたいと思います。

受講した当時に実際に使って感じたことをお伝えできればと思います。

当時感じた2次対策のメリット
  • ロジックマップで解答プロセスが「見える」
  • 過去問の解答プロセスをまとめて学べる
  • 1次試験の直後から2次対策を始められる
  • 早い段階で「合う・合わない」を判断できる

ロジックマップで解答プロセスが「見える」

スタディングの2次対策の最大の特長は「ロジックマップ」という独自の解答メソッドで解答を組み立てていく点です。

このロジックマップは、与件文のどの部分を根拠として、どのように解釈をして、どのように解答に落とし込んでいくのかという、2次試験で最も重要なのに目に見えにくいものを可視化したツールです。

ロジックマップのイメージはこちらのページがわかりやすいです。

例えば、2次試験用の教材の代表格である「ふぞろい」などで真似したいと思うような答案があっても、その答案がどうやって導き出されたのかがわからなければ、自分のものにはできません。

ロジックマップはその点をカバーするように与件文から、どのようなヒントを広い、どのような論理で回答を組み立てていくかの手順を身に着けられるようになっています。

その意味で、ロジックマップはスタディング式の解答法を身につけるための合理的なメソッドと言えます。

過去問の解答プロセスをまとめて学べる

当時、私が2次基礎講座で一番素晴らしいと思っていたのは10年分(40事例)の過去問の解答プロセスが全事例分解説されていたことです。

独学で2次試験の過去問演習をするときに苦労するのが、解答例を手に入れることです。

2次試験では公式の模範解答が公表されないため、独学では「ふぞろい」などの市販教材や予備校が公開する解答例などを自分で探す必要があります。

スタディングには10年分の過去問の模範解答と、その解答をどのように導いたプロセスの解説がしっかり用意されています。

正直、これだけに費用を支払ってもいいと思えるほど、大変役に立ちました。

2027年度版でも過去問の解説とロジックマップが、2次基礎講座と2次試験過去問題集(2次基礎講座とは別の年度)に分かれて用意されています。

1次試験の直後から2次対策を始められる

スタディング中小企業診断士講座では、「1次2次合格コース」であれば、2次対策の講座もコース料金に含まれています。

つまり、1次合格後に追加で2次の教材を買わなくても、すぐに2次対策を始められます。

これは地味ですが、かなり大きいです。

1次試験の自己採点から合格発表までの間は、自分が本当に合格しているか不安な状況です。

そんな中で2次試験の教材を買うのはためらわれます。

特に、自己採点で410点~420点あたりの受験生は、2次対策をすべきかどうかでやきもきします。

得点調整によっては合格している可能性があるからです。

2次試験の教材は安くても1冊数千円しますので、買ってから1次不合格だとダメージがあります。

1次試験から2次試験までの期間は2~3ヶ月ほどしかありません。

相対評価の2次試験では、この時期の学習時間の差が重要です。

「とりあえず手元の講座で2次対策を始められる」というのは、1次からスタディングを使っている人にとって大きな強みです。

早い段階で「合う・合わない」を判断できる

これは2次試験の学習をすぐに始められることに付随したメリットですが、早い段階で自分に合うか合わないかをすぐに判断できるのはとても大きなメリットになります。

私はロジックマップが馴染まなかったのですが、すぐに学習を開始できたことで1週間ほどで「これは自分には合わない」と判断して他の教材に切り替えることができました。

2次試験は時間との勝負です。

自分に合わない教材をズルズル続けるより、早く見切りをつけられたことには大きな価値がありました。

実際に使って感じたデメリット・合わなかった点

一方で、私が受講した当時に感じたデメリットもあります。

当時感じたデメリット・合わなかった点
  • ロジックマップが自分には馴染まなかった
  • 事例Ⅳ対策が弱いと感じた
  • スキマ時間の学習には向きにくい
  • 2次基礎講座は音声講座だった

ロジックマップが自分には馴染まなかった

ロジックマップの考え方自体には合理性を感じました。

ただ、実際に使ってみると、私の頭の使い方にはどうしても馴染みませんでした。

これはスタディングの2次対策が劣っているという話ではありません。

予備校ごとの解答メソッドには必ず相性があります。

実際にTACやLECの教材も試しましたが、模範解答に納得がいかないことが多く、こちらも馴染みませんでした。

結果として、私はスタディングの2次基礎講座をあまり使わず、MMCという二次試験専門の通信予備校を活用して合格しました。

事例Ⅳ対策が弱いと感じた

私が受講した当時は、事例Ⅳ(財務・会計)の対策が弱いと感じていました。

事例Ⅳに限っては各年度の回答をどう導いたのか、どのような計算プロセスで解いたのかが理解することができませんでした。

事例Ⅳは点数の差がつきやすいので、結局、別な教材を使うことを決断する決定打になりました。

ただし、現在は事例Ⅳの頻出テーマに絞った「2次事例Ⅳ演習講座」が、すべての1次2次合格コースに含まれています。

また、簿記の基礎から学べる「簿記入門講座」もスタンダード以上のコースに含まれており、この課題は改善されているようです。

スキマ時間の学習には向きにくい

2次試験は記述式の試験です。この性質上、2次対策は机に向かってしっかり答案を書くことがほとんどになります。

スキマ時間の活用に強みのあるスタディングといえども、2次対策はスキマ時間だけでは進めにくいと感じました。できるのは、ロジックマップを印刷して何度も見返すことくらいでしょうか。

(そういえば、2次試験の会場でボロボロになったロジックマップを凝視している受験生がいて、感心したのを覚えています)

ただ、これはどの教材を選んでも同じなので、スタディングに限った弱点ではないでしょう。

2次基礎講座は音声講座だった

当時の2次基礎講座は音声講座で、過去問を解く⇒ロジックマップを確認しながら音声解説を聴く、という流れでした。

1次の動画講義に慣れていると、少し物足りなく感じるかもしれないと思っていました。

ただ、2027年度版の公式情報では、2次基礎講座はビデオ・音声の講座になっています。

この点は当時とは変わっています。

私がスタディング以外の教材も併用した理由

ロジックマップが馴染まず、事例Ⅳにも不安があった私は、結局、次のような組み合わせで2次試験に合格しました。

私が2次試験で使った教材
  • ベース:TBCの2次試験対策テキスト+「ふぞろい」シリーズ
  • プラス:添削サービスのあるMMCの模試
  • 事例Ⅳの補強:「ファイナル財務事例」

学習のベースにしたのは、TBCの2次試験対策テキストと「ふぞろい」シリーズです。

そこにプラスして、添削を受けられるMMCの模試と、事例Ⅳ対策として「ファイナル財務事例」を購入しました。

「ふぞろい」については、こちらの記事で詳しくレビューしています。

▶ 『ふぞろいな合格答案』のレビューはこちら

こう書くと「じゃあスタディングは要らなかったのでは?」と思われるかもしれません。

でも私の場合、1次試験はスタディングで合格していますし、2次でも最初に手元の講座を試せたからこそ、1週間で自分に合う教材の方向性を決められました。

2次試験の教材は、一つに絞ることより、自分に合うものを早く見つけることのほうが大事だと、今でも思っています。

当時と2027年度で変わった2次試験対策

ここは私が使ったものではなく、2027年度版の公式情報として確認した内容です。

私の体験とは切り分けて読んでください。

項目私が受講した当時2027年度版(公式情報)
2次基礎講座の形式音声講座ビデオ・音声
事例Ⅳ対策弱いと感じた(個人の感想)2次事例Ⅳ演習講座が全コースに含まれる
答案の添削私はMMCの模試の添削を利用AI添削(パーフェクトサポートに付属)
2次対策だけの受講できなかった(2019年時点)2次試験合格コースあり(執筆時点では2026年度試験対応版を確認)

AI添削

当時との一番大きな違いはAI添削です。

  • パーフェクトサポートに付属(ミニマム・スタンダードは別売りオプション)
  • 答案を入力すると、AIが即時に添削・フィードバックし、採点もしてくれる
  • 2027年度版では、講師の採点ロジックをもとにした予想得点が表示される(公式でも「AIによる目安」とされています)
  • 対象は事例Ⅰ~事例Ⅲの過去問(事例Ⅳは対象外)
  • パーフェクトサポートでは上限300回まで利用可能

2次試験の独学で一番つらいのは、「自分の答案が何点くらいなのか分からない」ことです。

私はそれをMMCの模試の添削で補いましたが、今は事例Ⅰ~Ⅲについて、パーフェクトサポートなら最大300回までAI添削を繰り返せる仕組みがあるわけです。

一方で、AI添削は事例Ⅳには対応していないため、事例Ⅳで添削・答案評価を受けたい場合は、別のサービスや模試などを検討する必要があります。

質問サポート・合格伴走LIVE

講師への質問(学習Q&A)は、パーフェクトサポートなら無制限、スタンダードはチケット10枚付き、ミニマムはチケット別売りです。

また、パーフェクトサポートでは、プロ講師によるオンラインのライブ配信「合格伴走LIVE」が月1回程度あります(アーカイブ視聴も可能)。

2次試験は一人で悩みがちな試験なので、質問できる環境をどこまで重視するかで、コースの選び方が変わってくると思います。

スタディングの2次試験対策が向いている人・向いていない人

私の体験と2027年度版の内容を踏まえると、次のように考えています。

向いている可能性が高い人
  • 1次試験からスタディングを使っていて、そのまま2次対策に移りたい人
  • ロジックマップのように、解答プロセスを型として体系的に学びたい人
  • スマホ・PCでのオンライン学習が中心の人
  • AI添削で答案作成と改善を何度も繰り返したい人(パーフェクトサポート)
他教材の併用も検討したほうがよい人
  • 無料講座などでロジックマップを試してみて、しっくりこなかった人
  • 事例Ⅳを重点的に補強したい人(AI添削は事例Ⅳ対象外)
  • 『ふぞろい』のように、複数の合格答案を比較しながら学びたい人
  • 人による添削や模試で、本番に近い形の評価を受けたい人

ちなみに私は、完全に「他教材の併用も検討したほうがよい人」でした(笑)

ただ、「併用」はスタディングを捨てることではありません。

スタディングをベースにしつつ、足りない部分を市販教材や模試で補うという使い方も十分ありだと思います。

スタディングの2次対策が気になるなら、まず無料講座で相性を確認

何度も言いますが、2次試験の教材は合う・合わないがあります。

だからこそ、いきなり購入するのではなく、まず実際の講義や学習画面を見て、自分に合うかを確かめるのがおすすめです。

スタディングでは、2次合格メソッド講座や2次基礎講座を含む各講座の初回を無料で試すことができます(公式情報)。

ロジックマップの考え方がしっくりくるか、講義のテンポが自分に合うか。私のように「合わない」と感じたなら、それも早めに分かって得をしたと思えばいいのです。

まとめ

最後に、この記事のポイントをまとめます。

  • スタディングの2次試験対策で合格を目指すことは可能です
  • ただし2次試験は、解答メソッドや教材との相性がとても大きい試験です
  • 私自身はロジックマップが馴染まず、TBC・ふぞろい・MMCの模試・ファイナル財務事例を併用して合格しました
  • 2027年度版には、AI添削や事例Ⅳ演習講座など、当時にはなかった講座・機能があります
  • まずは無料講座で相性を確認してから判断するのがおすすめです

自分に合った教材を選び、これと決めたら徹底的にやり込む。これが2次試験合格への一番の近道だと思っています。

みなさんの努力が実を結びますように!

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