中小企業診断士試験の再難関と言えば、二次試験です。

その難易度は、合格率20%の一次試験を合格した猛者の80%は不合格になるほど。。。

もう二度と受験したくないのが本音です。

さて、そんな二次試験の対策として各校、様々な講座を用意しています。

私が利用した『スタディング中小企業診断士講座』にも二次試験対策として『2次基礎講座』があります。

今日は、そんなスタディング『2次基礎講座』を本音でレビューしてみたいと思います。

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スタディングの二次試験合格率

独学の教材を決める際に最も気になるのはやはり、受講生の合格率だと思います。

そこで、まずはスタディング受講生の合格率を調べてみましょう。

参考になるデータとして、『教育訓練給付制度』のHPで調べられるスタディング受講生の平成30年度の合格率があります。

このデータは、『教育訓練給付制度』を利用してスタディング中小企業診断士講座を受講した受験生が、中小企業診断士資格を取得できたかどうかをスタディングの運営会社であるKIYOラーニング株式会社が国に提出したものです。

その結果は以下の通りです。

スタディング教育給付

50名中13名(26%)の受講生が合格しています。(あくまで教育給付を申請した方のデータですが)

中小企業診断士試験の最終合格率が約4%であるので、かなり高い合格率だと言えるでしょう。

一次試験から二次試験まで合格させている実績があるのは間違いないです。

(私自身もスタディングで合格していますので保証します(笑)

スタディング二次試験対策講座『2次基礎講座』のメリット

では、スタディングの二次試験対策講座『2次基礎講座』に絞って解説していきます。

この『二次基礎講座』は、『ミニマムコース』から『コンプリートコース』まですべてのコースに付属してきます。

このスタディング『2次基礎講座』を他社と比較した時のメリットは下記のようなものが挙げられます。
スタディング二次基礎講座のメリット
  • ロジックマップという独自の解答メソッド
  • 10年分(40事例)の過去問の解答プロセスを解説
  • 追加料金なしで受講できる

では、ひとつずつ解説していきましょう。

ロジックマップという独自の解答メソッド

スタディングの二次基礎講座では、『ロジックマップ』という独自の解答メソッドで解答を構築していきます。

このロジックマップというスキームは、

与件文のどの部分を根拠として、どのように解釈をして、どのように解答に落とし込んでいくのか

という二次試験で最も重要で目に見えにくいものを可視化したものです。

『ふぞろい』などの解答で真似したいと思うような答案があっても、実際にどのようにその回答が導き出されたかのプロセスがわからなければ自分のものにはできません。

その意味では、このロジックマップというスキームは、スタディング式の解答法を身に着けるために合理的なメソッドです。

10年分の過去問の解答プロセスを解説

私がこの『2次基礎講座』で最も素晴らしいと思っていたのは、10年分の過去問の解答プロセスが全事例分、解説されていることです。

10年分の過去問の模範解答や解答プロセスを網羅している独学教材はほとんどありません。

『ふぞろい』の10年データブックくらいでしょうか。

独学において2次試験の過去問演習で苦労するのは、過去問の模範解答を手に入れることです。

問題文は中小企業診断協会のHPや各予備校のHPなどで入手できますが、模範解答は購入するしかありません。

このスタディング2次基礎講座があれば、追加で模範解答のある過去問集などを購入する必要はなくなります。

※ちなみに過去問集は4000円くらいするものが多いです。

追加料金なしで受講できる

『二次基礎講座』はスタディング中小企業診断士講座のすべてのコースに付属しています。

一次合格後に追加料金を支払って購入する必要がありません。

つまり、一次試験合格後すぐに二次試験対策を始めることができます。

一次試験後の自己採点段階で合格発表までの間、自分が確実に合格しているか不安な状況で二次試験対策の教材を買うのはためらわれます。

特に、毎年、410点~420点の受験生は二次試験の対策すべきか否かでやきもきします。

難易度調整の加点によっては合格する可能性があるからです。

しかも、二次試験対策の教材は安くても一冊2,000円以上しますので、購入して不合格だった時はダメージがあります。

そんな中、スタディング中小企業診断士講座の『二次基礎講座』であれば、一次試験合格が不安な場合もとりあえず学習を開始することができます。

一次試験から二次試験までの期間は通常、2ヶ月ほどしかありません。

相対評価の中小企業診断士二次試験では、一日の学習時間が合格を分ける大きな差になります。

それを考えると、この強みは非常に大きいと言えます。

スタディング二次試験対策講座『2次基礎講座』のデメリット

一方、私が感じたデメリットもあります。

それは、下記のようなものです。

2次基礎講座のデメリット
・スキマ時間での学習に不向き
・音声講座で動画がない
・2次基礎講座だけの購入ができない

スキマ時間での学習に不向き

二次試験は記述式試験です。

さらに二次試験に必要な知識は基本的に一次試験の知識です。

この性質上、二次試験対策はしっかり机に向き合って行うことがほとんどです。

スキマ時間の活用に強みのあるスタディングといえどもスキマ時間での学習には不向きと言えます。

ロジックマップを印刷して、何度も見返すことくらいでしょうか。

(そういえば、二次試験会場でボロボロになったロジックマップを凝視している受験生がいて感心したのを覚えています)

しかし、これはどの教材を選んでも同様なのでスタディングに限った弱点ではないでしょう。

音声講座で動画がない

『二次基礎講座』は音声講座です。

なので、過去問を解答⇒ロジックマップを確認しながら音声解説を聴くという流れになります。

動画を使ったプレゼンテーション形式ではないので、スタディングの動画講義に慣れてきた受講生だと物足りなく感じるかもしれません。

2次基礎講座だけの購入ができない

2019年現在、2次基礎講座だけの購入は出来ないようです。

2次試験対策から通信教育を導入したい方は、別の予備校を選んだほうがよいでしょう。

二次試験対策講座から入学することができる予備校はたくさんありますし、中には二次試験対策専用の予備校もあります。

私が特におすすめなのはMMCですが、いろいろ資料を取り寄せてご自身にあった予備校を選ぶとよいと思います。

中小企業診断士の二次試験教材は合う・合わないがある

ここまでスタディングの2次基礎講座について詳しくご紹介してきました。

しかし、正直なことを言うと、私は結果的にスタディング『二次基礎講座』はあまり使用しませんでした。

その理由は、

・二次基礎講座のロジックマップが馴染まなかったこと
・事例4対策が弱いと感じたこと

でした。

しかし、これはスタディングの二次試験対策が劣っているわけでは決してありません。

二次試験は模範解答が公開されないため、絶対的な解答メソッドがありません。

そのため、予備校によって独自の解答メソッドを持っており、どうしても自分に合う・合わないが発生してしまうのです。

実際にTACもLECも試しましたが模範解答に納得がいかないことが多く、馴染みませんでした。

このようなことを踏まえると、『2次基礎講座』が無料で付属しており、早期に合う合わないのが決断できることはむしろ大きな強みです。

私は結局、TBCの二次試験対策テキストと『ふぞろい』シリーズをベースに学習を進め、

プラスで添削サービスのあるMMCの模試と『ファイナル財務事例』を購入して合格をつかみました。

1週間でこの判断ができたのは大変大きかったと言えます。

口コミなどを見るとスタディング『2次基礎講座』で合格している方も沢山います。

この、二次試験対策が無料で付属してくるという理由だけでもスタディングを選ぶ理由になると思います。

スタディング二次試験対策講座『2次基礎講座』まとめ

以上のように、スタディングは二次試験対策講座も充実しています。

1次2次合格コースを購入すれば、一つの教材で2次合格まで一直線に行けるのは重要です。

ただし、何度も言いますが2次試験の教材は合う・合わないがあります。

自分に合った教材を選び、それと決めたら徹底的にやり込む。

これが合格へのたった一本の道です。

二次試験の教材の選び方については、また記事にしていきますのでは期待していてください。

みなさんの努力が実を結びますように!

 

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