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教材をすぐに決められないと合格できませんよ
教材をすぐに決められない人は合格できません。
中小企業診断士試験は学習範囲が他の資格と比較しても圧倒的に広い試験です。
一般に合格に必要な勉強時間は1000時間と言われています。
一日平均3時間勉強するとしても約1年間を要す時間です。
学習開始の時期が遅れれば遅れるほど、一日の学習時間へ負担がのしかかってきます。
無理なく、ストレート合格するためには早く一刻も早く学習を開始すべきなのです。
しかし、どの教材が良いのかを考えれば考えるほど、調べれば調べるほど、むしろ選択肢が増えてしまい決められないジレンマに陥ったりします。
では、あなたが使用する教材を決められないのはなぜでしょうか。
その背景には『間違った商品を購入して損をしたくない』という心理が強く働いています。
『しっかり合格できる教材に出会いたい』『コストパフォーマンスのよい教材を探したい』『みんなが合格している教材でなくては合格できない』という気持ちが強く働き、何時間も教材選びをしてしまう状況でしょう。
つまり、『やるからには絶対に合格したい』という気持ちの裏返しです。
私も同じプロセスを経たので、気持ちがよくわかります。
しかし、はっきり言いましょう。
その時間は無駄です。
なぜなら、『その教材を使えば他の受験生に差をつけられるような教材』はこの世に存在しません。
これは、独学で中小企業診断士試験に合格したものの、結果的に30万円もの費用がかかってしまった私の経験から導き出された結論です。
合格に直結する要因は『どんな教材を使うか』ではない
ネットを検索すると中小企業診断士試験に合格した方や合格できなかった方の体験記を読むことができます。
私は合格後に、さまざまな独学者の合格・不合格体験記を読んできました。
もちろん国公立大や難関私立大学(MARCH・関関同立以上)卒業の方や、コンサル系業務についているという背景を持った方も多いのですが、中には中卒で合格している方もいらっしゃいます。
逆に優れた学歴を持ちながらも合格できなかった方の体験記もたくさんあります。
それらの体験記を読み合格者と不合格者の違いはなにかを検証してきた結果わかったことは、
『使用している教材はみんなバラバラだが、合格者に一貫しているのは教材を徹底的にやり込んでいる』
ことでした。
合格者の教材は、通信講座を受講したり、スピードテキスト・問題集のみだったりと様々でした。
ただひとつ、共通していたことは合格者は一つの教材に絞り、その教材を徹底的にやり込んでいたことでした。
逆に合格できなかった方や、多年度受験生になっている方は、毎年のように教材を変更している傾向がありました。
要は、合格できなかった理由を『教材が悪かった』と考え、自分の学習時間の取り方や取り組み方などを顧みなかった結果として、合格するまでに多年度かかってしまっているのです。
つまり、
どんな教材を選ぶか
よりも
どれだけ教材をやり込むか
が合格を決める最大の要因なのです。
つまり、教材をじっくり選ぶこと自体がほとんど意味のない行為だということを意味しています。
※合格体験記についてはこちらの記事でまとめています。
中小企業診断士独学教材の選び方
それでは、どのように教材を選べばよいのでしょうか。
その答えは『最も費用がかからない教材が最もよい教材である』です。
みなさんは【手に入れることができる教材の中で、最高の価値がある教材】を探して、教材の比較や検証をしています。
ここで【最高の価値がある教材】について、VE(バリューエンジニアリング)の考え方を引用してみます。
VEの父であるマイルズによると
で表せます。(これも一次試験に出ますよ)
つまり、ものの価値というのは得られる機能と支払うコストのバランスによって決定される、ということです。
これを、教材の価値に当てはめて考えてみましょう。
であらわすことができます。
教材の価値を最大限にするためには、【機能=合格しやすさ】を上げるか【コスト=価格、購入にかかる労力、時間】を低下させるしかありません。
上述のとおり、どこの教材も最適化されており内容に大差はありません=機能は一定。
つまり、
であるのです。
これが30万円もかけてたどり着いた結論です。
受験を決意した時の自分に教えてあげたいです・・・ 。
一次・二次試験合格までのおすすめ教材紹介
しかし、いくら費用が安いからといって合格できない教材では意味がありません。
そこで、さまざまな教材を買い倒してきた私が、実際に使用してみて合格するための内容として十分だと確信した教材をご紹介いたします。
他サイトのように、ネット上に転がっている口コミ・評判や、教材の業者の宣伝文句だけを集めてきて『当サイトのおすすめ』と言っているものとは違います。
実際に使ってみないと、その教材の威力はわかりませんからね。
以下のランキングをもとに、そこからさらに厳選したテキストをパッケージにして提案いたします。
では、中小企業診断士試験に最低費用で合格するために必要かつ十分なおすすめ教材まとめです。
中小企業診断士独学合格 おすすめ教材パッケージ
こちらが私がおすすめする中小企業診断士に合格するために最適な教材パッケージです。
合計 96,510円
◆メインテキスト
スタディング 【スタンダードコース】+テキストオプション
◆過去問集
同友社 【中小企業診断士過去問完全マスター】
◆模試
スタディング 【合格模試】
LEC 【一次試験ステップアップ模試】
◆補助図書
財務三表一体理解法
◆二次試験対策
ふぞろいな合格答案
中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識
中小企業診断士2次試験事例Ⅳの全知識&全ノウハウ
◆電卓
CASIO JS-20WK
①一次試験対策教材
まず、一次試験対策として、下記のラインナップをおすすめします。
基本戦略としてメインの教材である【スタディング スタンダードコース】を何度も何度も繰り返しながら、いくつか教材を追加しています。
注意点としては、まずはメイン教材だけを購入し、最初は追加教材には手を出さないことです。
追加の教材は必要性と日程に余裕を感じたら購入するくらいの優先順位でいいと思います。
1.スタディング 【スタンダードコース】+冊子オプション
⇒5%割引クーポン使用(3498円お得)で66,462円
メインの教材は、圧倒的なコストパフォーマンスという点で【スタディング】をおすすめします。
いまの時期から学習を始めるのであれば、二年合格を見据えて1次2次合格コース[2019+2020年試験対応] を購入するとよいでしょう。
コースは、『ミニマムコース』『スタンダードコース』『コンプリートコース』がありますが、『スタンダードコース』一択です。
『ミニマムコース』は安いですが、問題集と過去問が付属しておらず、この教材だけで合格することは不可能です。
対して『コンプリートコース』は2万円ほど高いですが、それだけの価値はありません。
『スタンダードコース』が過不足なく必要な要素が入っていますので、これだけ購入すれば十分です。
【スタディング】のコースの選び方については下記の記事をご覧ください。
【スタディングの口コミ】などが知りたい方は下記の記事を読んでみてください。
リンク:スタディングで合格できるか不安な人へ。口コミからホントのところを調べてみました。
冊子オプションについて
ただし『冊子オプション』だけは購入することをおすすめします。
これは『スタンダードコース』で付属してくるPDFテキストを紙に印刷した冊子が14,980円で追加購入できるオプションです。
紙ベースのテキストが欲しい人はPDFテキストを自宅などで印刷することになりますが、すべての科目のテキストを印刷した場合のインク代+印刷用紙のコストは14,980円を軽く上回ります。
※私は自宅印刷して痛い目を見ました・・。
ですので、本文に線を引いたり書き込みをしたりしてテキストを使いたい方は購入をおすすめします。
ただし、紙ベースのテキストは不要な人には必要ありません。
【スタディング スタンダードコース】を使いたおして、1,000時間の学習時間を確保することができれば、合格レベルの実力に到達できるでしょう。
まずは無料体験登録をしよう!!
悩んでいる方はとりあえず無料登録だけでもしてみてはいかがでしょうか。
2.スタディング 合格模試
スタディングの合格模試は、スタディングをメインの教材として使うなら必ず利用しましょう。
なぜなら、圧倒的にコストパフォーマンスが高いからです。
基本的に予備校の模試は5,000円前後の価格帯です。
しかし、この合格模試は通常価格で3,000円、スタディング受講生なら1,000円で受験することができます。
さらに、受験生内の偏差値や順位を出してくれることはもちろん、動画講義での解答解説も十分なレベルです。
弱点としては、大手の予備校開催の模試よりも受験生が少ないことです。
ゆえに、偏差値や順位などの正確性に欠けるのではないかと思っています。
3.LEC 一次ステップアップ模試
スタディング合格模試と合わせてLECの一次ステップアップ模試も受験することを強くお勧めしたいです。
上記の通り、スタディング合格模試は大手予備校開催の模試と比較すると受験生が少なく、現在の学習進捗を正確に把握するという点では甘いと思っています。
そこでLECの一次ステップアップ模試も受験することで、より正確に自分の立ち位置を把握することができます。
また、この模試は難易度が高いのが特徴です。
私が受験した時はほとんどの科目で合格点に到達せず、絶望したことをよく覚えています。
自分の気持ちを引き締めるためにもLECの一次ステップアップ模試をおすすめします。
また、開催時期は5月とTACなど他の模試よりも早い時期に受験できるのも大きなメリットです。
模試は直前に受けても復習が間に合わないうちに本番が来てしまうことになります。
よって、この模試の受験をおすすめします。
4.財務三表一体理解法
増補改訂 財務3表一体理解法 (新書584) [ 國貞克則 ]
財務会計初学者はこれを一読すると財務会計の理解が一気に変わります。
ポイントとしては、スタディングの財務会計を一周取り組んでみてから、読んでみてください。
最初から読んでも「こんなもんかあ」という感じだと思いますが、自分の頭で悩んで苦しんで一周した後に読むことで圧倒的なスッキリ感を得られます。
と同時に、財務会計の体系的な理解が得られます。
中小企業診断士試験について調べていると「あの本を読んだほうがいい」「これも読むべきだ」という情報が沢山あります。
私もいろいろと読みましたが、本当に必要だったと感じたのはこの本だけでした。
他に読みたい本があるならば、一次試験に不合格になった場合に読むとよいでしょう。
5.同友社 中小企業診断士過去問完全マスター
【新品】【本】中小企業診断士試験論点別・重要度順過去問完全マスター 2019年版5 経営法務 過去問完全マスター製作委員会/編
メインの教材の【スタディング スタンダードコース】には論点ごとの過去問が付属しています。
ですので、この過去問だけで十分だとは思いますが、より一層の過去問対策をしたい方にはこの問題集をおすすめします。
スピード問題集シリーズの過去問集も購入していますが、こちらの教材の方が圧倒的におすすめです。
その理由は、
②論点ごとの問題数が圧倒的に多い
ことです。
上記の模試を受験して以降、頻出の論点がわかってくると同時に自分の苦手な論点がはっきりしてきます。
もし、自分の苦手な論点が頻出論点だった場合、その論点について可能な限り多く、かつ多様な切り口で出題された過去問を解くことが必須になります。
その点では一つ一つの論点の問題が厚いこの過去問が最強だと思っています。
しかし、ボリュームが充実しすぎて全科目取り組むのは難しいと思います。
ですので、最も苦手な科目(私は財務会計)+難易度の高い経営法務に絞って取り組むのがおすすめです。
私は阿鼻叫喚の地獄だった2018年『経営法務』(8点の加点があっても合格率5%!)に68点で合格しています。
これは、直前期にこの問題集で『知的財産権』と『会社法』集中して取り組んだことが大きかったと思っています。
苦手な論点について、さまざまな方向性から聞かれますので、立体的な理解をするためには最もおすすめ教材です。
②二次試験対策教材
6.ふぞろいな合格答案
2018年版 ふぞろいな合格答案 エピソード11 中小企業診断士2次試験 [ ふぞろいな合格答案プロジェクトチーム ]
7.中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識
2018年版 中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識 [ 関山春紀 ]
8.中小企業診断士2次試験事例Ⅳの全知識&全ノウハウ
2018年改訂版 事例4の全知識&全ノウハウ 中小企業診断士二次試験 [ 関山春紀 ]
余談『意思決定会計講義ノート』は必要か
中小企業診断士2次試験に必要な教材の議論において事例Ⅳ対策で必ず名前が出るのが『意思決定会計講義ノート』(通称:イケカコ)です。
イケカコはもともとは公認会計試験と簿記上級試験向けに作成された教材です。
二次試験事例Ⅳでは意思決定会計が頻出テーマです。
その意思決定会計全般についてかなり踏み込んだレベルまで学習することができます。
ご多分に漏れず私もこの教材に手を出しました。
財務会計が苦手で、事例Ⅳも苦手だった私がこの教材に取り組んだ結論は、
初学者で、財務会計が得意ではなかった方には決しておすすめしません。
正直、レベルが高すぎてても足も出ません。
そして、理解しきる前に本番が来ます。
それよりも、上述した『中小企業診断士2次試験事例Ⅳの全知識全&ノウハウ』を何度も繰り返す方がよほど合格につながると思います。
この教材は財務会計が得意な方がさらに点数を伸ばすために使用するものだという位置づけで間違いないと思います。
初心者が取り組んで『わからないことがわかるようになる』効果はほとんど得られないと思います。
逆に財務会計が得意で、事例Ⅳを解いてみて解ける手ごたえがある方は得点アップのために取り組むのは良いと思います。
何度も言いますが、けっして初学者は手を出さないことをおすすめします。
③電卓
この『カチャカチャ』ではなく『タンタン』という押し感はとても大切で、図書館など公共の場で学習する際にまわりに迷惑をかけにくいという大きなメリットがあります。
以上の理由からこの機種をおすすめします。
最後に:とにかく行動!!決めることが大切!!
正直なところ、上記の教材でなくても合格はできると思います。
とにかく決めることが大切なのです。
例えるならば、到着する場所も到着しなくてはならない時間も決まっているのに、どの交通機関でいけば最速なのかをいつまでも調べていて、現在地から一歩も動いていない状態です。
飛行機だろうと新幹線だろうと各駅停車だろうと乗ってしまえば目的地に到着できる可能性は高くなります。
あとは走りながら調整すればいいのです。
現在地にとどまればとどまるほど、時間内に到着できない可能性だけがどんどん高くなります。
同じように、教材を決めてしまえば、あとはその教材をやり切るだけなんです。
悩んでいる時間をかければかけるほど、正確な判断ができなくなりますよ。
資格挑戦のモチベーション自体が下がってくる可能性すらあります。
もし、あなたが独学の教材選びですでに1時間以上悩んでいるなら、ここで決めることを本気でおすすめします。
中小企業診断士試験は本当に難関資格ですが、学習していて本当に楽しい資格でもあります。
みなさんの学びが合格につながることを心よりお祈りしています!